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2011年06月28日
熱中症を防ごう・幼児と高齢者は特に注意
熱中症を防ごう
幼児と高齢者は特に注意
予防のための心掛け
夏に増える熱中症。消防庁の調査では、全国で昨年7月から9月にかけて医療機関へ搬送された人は、5万4000人に迫っています。熱中症についてまとめました。
(6月26日付け 聖教新聞記事より)
熱中症は、高温環境下で体内の水分や塩分バランスが崩れたり、体内の調節機能が働かなくなったりして発症する障害の総称です。死に至る可能性のある恐ろしいものですが、予防の措置をとることで、多くを未然に防ぐことが出来ます。また、万一、熱中症になっても、正しい応急処置をすれば救命できます。
過去の熱中症による死亡者は、男女共に0歳から4歳と80歳前後がもっとも多くなっています。死亡者のうち65歳以上が占める割合は、1995年の54%から、2008年は72.1%、09年は68.6%と、増加傾向にあります。幼児の死亡が多いのは、まだ、体温調節機能が十分に発達していないこととかかわりがあります。通常、気温は高さ1.5メートルで測りますが、東京都心で気温が32.3度だったとき、幼児の身長に近い50センチの高さでは35度を超えていたとの調査もあります。
幼児は大人よりもさらに高温の環境にいるのです。高齢者は温度に対する感覚が弱くなるため、室内でも熱中症になることがあります。「のどが渇かなくても水分を補給する」「部屋の温度・湿度をこまめに測る」など、予防に努めましょう。
暑さを避けこまめに水分補給
急に暑くなった日も危険
熱中症予防のため、以下を心掛けましょう。
①.暑さを避ける→日傘を差す、日陰を選んで歩く、朝の間に打ち水をする、ブラインドやすだれを垂らす、扇風機やエアコンを使うなど。電力不足が懸念される今夏、省エネルギーの観点から、環境省は、室内温度28度を推奨しています。しかし、健康に影響が出るほど、過度な対応にならないよう気をつけましょう。
②.服装を工夫する→皮膚の表面目で気流が届くものが理想です。襟元を緩めて通気をよくします。近年開発されている吸汗速乾素材の服などの使用を検討しても良いかもしれません。太陽の光の下では、黒色系の素材は避けたほうがよいでしょう。
③.こまめに水分・塩分補給→汗の原料は、血液中の水分や、塩分なので、汗で失った水分と塩分を補給する必要があります。人間は軽い脱水症状の時には、のどの渇きを感じません。のどが渇く前、または暑い場所に出る前から水分を補給して置くことが重要です。なお、アルコールは尿の量を増やし、体内の水分を排泄します。水分をビールなどの酒類で補おうとする考え方は誤りです。
④.急に暑くなった日に注意→急に暑くなった日や、久しぶりに暑い環境で活動する時に熱中症になりやすいので、要注意です。人間が上手に発汗できるようになるためには、暑さの慣れが必要です。暑い環境での運動や作業を始めてから、3、4日たつと、汗をかくための自立神経の反応が早くなり、上手に体温上昇を防げるようになります。
こんな時は熱中症を疑う
以下のような症状があった場合熱中症を疑い、対応します。
(重症度Ⅰ度―現場での応急処置で対応できる軽症)
●症状→めまい、立ちくらみ、筋肉のこむら返り(遺体)汗が止まらない
●対応→涼しい環境への避難(風通しの良い日陰や、クーラーが効いている室内など、すぐに涼しい場所に移す)脱衣と冷却(衣服を脱がせ、体の熱の放散を助ける。露出させた皮膚に水を掛け、うちわや扇風機などで風を送る)水分・塩分を補給する(冷たい水のほか、最適なのはスポーツドリンクなど。水1リットルに塩1から2グラムを溶かした食塩水でよい)2人3脚では補水液を毎日作って夏冬飲んでいます。水1リットルに砂糖大匙4杯半、塩小さじ1/2杯。
(重症度Ⅱ度―病院への搬送を必要とする中等症)
●症状→頭痛、吐き気、体がだるい
●対応→水分・塩分がを取れないようであれば、すぐに病院へ。熱中症は急速に進行し、重症化します。医療機関へ搬送する際は、到着時に熱中症を疑っての検査と治療が迅速に開始されるよう、状況のわかる人が医療機関まで、付き添い、発症時の状態などを伝えましょう。
(重症度Ⅲ度―入院して集中治療の必要のある重症)
●症状→意識がない、けいれん、呼びかけに対して返事がおかしい、まっすぐに歩けない、高体温、
●対応→水や氷で、首、脇の下、足の付け根などを冷やす。すぐに救急隊を要請する。
環境省はホームページで熱中症の情報提供を行っています。
<ホーム長のつぶやき>
節電対策で昨年よりもっと熱中症で死亡する人が増えそうです。昨年は死亡した方が2000人を超えたとラジオで聞きました。高齢者や幼児は特に予防策を講じましょう。昨年の過去記事も参考にしてください。2人3脚でも脱水に陥らないようにしっかり水分をチェックし、補給していきたいと思います。特にお風呂の介助をする職員は注意したいと思います。
H.22年7月17日付け
・熱中症の備えは万全に、異常を感じたら早めに対処
H.22年8月20日付け
・熱中症と夏バテから身を守る
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幼児と高齢者は特に注意
予防のための心掛け
夏に増える熱中症。消防庁の調査では、全国で昨年7月から9月にかけて医療機関へ搬送された人は、5万4000人に迫っています。熱中症についてまとめました。
(6月26日付け 聖教新聞記事より)
熱中症は、高温環境下で体内の水分や塩分バランスが崩れたり、体内の調節機能が働かなくなったりして発症する障害の総称です。死に至る可能性のある恐ろしいものですが、予防の措置をとることで、多くを未然に防ぐことが出来ます。また、万一、熱中症になっても、正しい応急処置をすれば救命できます。
過去の熱中症による死亡者は、男女共に0歳から4歳と80歳前後がもっとも多くなっています。死亡者のうち65歳以上が占める割合は、1995年の54%から、2008年は72.1%、09年は68.6%と、増加傾向にあります。幼児の死亡が多いのは、まだ、体温調節機能が十分に発達していないこととかかわりがあります。通常、気温は高さ1.5メートルで測りますが、東京都心で気温が32.3度だったとき、幼児の身長に近い50センチの高さでは35度を超えていたとの調査もあります。
幼児は大人よりもさらに高温の環境にいるのです。高齢者は温度に対する感覚が弱くなるため、室内でも熱中症になることがあります。「のどが渇かなくても水分を補給する」「部屋の温度・湿度をこまめに測る」など、予防に努めましょう。
暑さを避けこまめに水分補給
急に暑くなった日も危険
熱中症予防のため、以下を心掛けましょう。
①.暑さを避ける→日傘を差す、日陰を選んで歩く、朝の間に打ち水をする、ブラインドやすだれを垂らす、扇風機やエアコンを使うなど。電力不足が懸念される今夏、省エネルギーの観点から、環境省は、室内温度28度を推奨しています。しかし、健康に影響が出るほど、過度な対応にならないよう気をつけましょう。
②.服装を工夫する→皮膚の表面目で気流が届くものが理想です。襟元を緩めて通気をよくします。近年開発されている吸汗速乾素材の服などの使用を検討しても良いかもしれません。太陽の光の下では、黒色系の素材は避けたほうがよいでしょう。
③.こまめに水分・塩分補給→汗の原料は、血液中の水分や、塩分なので、汗で失った水分と塩分を補給する必要があります。人間は軽い脱水症状の時には、のどの渇きを感じません。のどが渇く前、または暑い場所に出る前から水分を補給して置くことが重要です。なお、アルコールは尿の量を増やし、体内の水分を排泄します。水分をビールなどの酒類で補おうとする考え方は誤りです。
④.急に暑くなった日に注意→急に暑くなった日や、久しぶりに暑い環境で活動する時に熱中症になりやすいので、要注意です。人間が上手に発汗できるようになるためには、暑さの慣れが必要です。暑い環境での運動や作業を始めてから、3、4日たつと、汗をかくための自立神経の反応が早くなり、上手に体温上昇を防げるようになります。
こんな時は熱中症を疑う
以下のような症状があった場合熱中症を疑い、対応します。
(重症度Ⅰ度―現場での応急処置で対応できる軽症)
●症状→めまい、立ちくらみ、筋肉のこむら返り(遺体)汗が止まらない
●対応→涼しい環境への避難(風通しの良い日陰や、クーラーが効いている室内など、すぐに涼しい場所に移す)脱衣と冷却(衣服を脱がせ、体の熱の放散を助ける。露出させた皮膚に水を掛け、うちわや扇風機などで風を送る)水分・塩分を補給する(冷たい水のほか、最適なのはスポーツドリンクなど。水1リットルに塩1から2グラムを溶かした食塩水でよい)2人3脚では補水液を毎日作って夏冬飲んでいます。水1リットルに砂糖大匙4杯半、塩小さじ1/2杯。
(重症度Ⅱ度―病院への搬送を必要とする中等症)
●症状→頭痛、吐き気、体がだるい
●対応→水分・塩分がを取れないようであれば、すぐに病院へ。熱中症は急速に進行し、重症化します。医療機関へ搬送する際は、到着時に熱中症を疑っての検査と治療が迅速に開始されるよう、状況のわかる人が医療機関まで、付き添い、発症時の状態などを伝えましょう。
(重症度Ⅲ度―入院して集中治療の必要のある重症)
●症状→意識がない、けいれん、呼びかけに対して返事がおかしい、まっすぐに歩けない、高体温、
●対応→水や氷で、首、脇の下、足の付け根などを冷やす。すぐに救急隊を要請する。
環境省はホームページで熱中症の情報提供を行っています。
<ホーム長のつぶやき>
節電対策で昨年よりもっと熱中症で死亡する人が増えそうです。昨年は死亡した方が2000人を超えたとラジオで聞きました。高齢者や幼児は特に予防策を講じましょう。昨年の過去記事も参考にしてください。2人3脚でも脱水に陥らないようにしっかり水分をチェックし、補給していきたいと思います。特にお風呂の介助をする職員は注意したいと思います。
H.22年7月17日付け
・熱中症の備えは万全に、異常を感じたら早めに対処
H.22年8月20日付け
・熱中症と夏バテから身を守る

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Posted by 2人3脚 at 12:08│Comments(0)
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