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2009年11月23日

認知症ケアの今 10の基本ケアに感銘

認知症ケアの今
                        社会福祉法人あすなら苑 苑長 大國康夫より)

その人らしさの追及
普通の暮らしを取り戻すための10の基本ケア




■普通の暮らしができるよう介護の質を高めたい

なぜ、私が「10の基本ケア」にこだわったのかといいますと、お年寄りが病院から自宅に帰ってくるのが少ないのは、私たち介護職がプロとして、家族やケア真似に認められるような力量が備わっていないことが原因であり、自信を持ってこんなケアをしますから、自宅に帰ってこられても、安心して生活できますと提案できるようになることが私達の過大だと思ったからです。また、施設に入居しても普通の生活が再建できるようにすることが課題だとかんがえています。



お年寄りが住みなれた街で最後を迎えたいというささやかな望みを叶えることさえ、私たち介護職十分に出来ていないのが現状です。しかし、せめてこの奈良に住むお年寄りだけでも、その望みがかなえられるようにしたいと思い、介護の質を高め、介護さーびすの量を増やすことにチャレンジしています。



■「10の基本ケア」とは

私たちは在宅や施設でのケアの実践の中での失敗を教訓に「10の基本ケア」をつくってきました。当会もスタッフが250人を超えるようになりましたが「10の基本ケア」を続ける中で、お年寄りが普通の暮らしを取り戻すことが出来てきました。また、最尾を看取るとき「あなたと知り合えてよかった」といわれるようなスタッフも育てています。安心して頼りにされる仕事であることに、しっかりと磨きを掛けて生きたいと思います。



「普通の暮らしを取り戻すための10の基本ケア」とは、お年寄りが病気になっても障害や認知症になっても普通の暮らしを取り戻せるよう、ケア(支援)体制を作ることです。


1.換気をする(衛星管理)

2.床に足をつけて座る(座位保持、移乗方法)

3.トイレにすわる(排泄ケア)

4.あたたかい食事をする(食事ケア)

5.家庭浴に入る(入浴ケア)

6.座って会話をする(認知症ケア)

7.町内に出かける(ノーマライぜーション、社会性を取り戻す)

8.夢中になれることをする(個別機能訓練)

9.ケア会議をする(トータルチームケアで生活意欲をつくる)

10.ターミナルケアをする(最後まで関わる)





認知症ケアの今 10の基本ケアに感銘



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