ブログ引越ししました。(2011年12月5日) ≫ http://aisin.i-ra.jp/

2010年01月11日

死なないで! 殺さないで! 生きようメッセージ集

認知症の人と家族の会

死なないで! 殺さないで! 生きようメッセージ集




いま、介護でいちばんつらいあなたへ、思いとどまった介護者からの渾身のメッセージ集の中からお届けします。



超えるー乗り越えるほど自分が強くなるー



介護後の人生
「何でもできる!」という気がしませんか?

                                  (東京都・女性・49歳)

母親(要介護5)を介護しています。2009年九月に父が亡くなり、同時期に仕事もやめましたので、私の介護生活も七年目に入りました。認知症の母親との二人暮らしで、仕事もできない身の上。残さなければならないものは何もない。一触即発、「死んでくれたら」と思うことは何度もありました。でも今のところ何とか思いとどまることができています。



なぜか、介護生活は永遠に続きません。伯母の言葉ですが、「あと10年は続いたとしても、20年はないでしょう?」。他人から見れば不幸な人生かも知れませんが、介護期間は「人生の徳を積んでいる」期間と言われたこともあります。その後の人生は私にもまだ見えてきませんが「何でもできる!」という気がしませんか?



具体的な対処法です。母親が混乱してどうにもならないとき、私は「逃げる」ことにしています。二階の自分の部屋に鍵をかけ、母親が落ち着くのを待ち、一階へ戻ります。ほとんどの場合母親は、ケロリとして少し前の出来事など忘れています。まだ混乱が続いていたら、母親の好きな食べ物をテーブルに置いたり、童謡をかけるなどして気分が変るのを期待して、自分の部屋で様子を見ます(この間、徘徊には要注意!)。



「その瞬間」をさけるためには、日常生活の工夫がとても重要だと思います。この六年間で私なりにしてきたことを書いておきます。


・良い介護サービスを探す。
・イライラする要因を減らすよう工夫し努力する。
・認知症の本を読む。講習を受ける。
・協力しない親族には期待しない。
・「家族の会」の電話相談を利用する、地元の「家族の会」にも出席する。
・何か自分が楽しいと思うことを探す。
・心身ともに余裕のある状態を保つよう心がける。



何かひとつでもお役にたてたら、と思います。お互い、何とか切り抜けましょう!



にほんブログ村ランキング参加中!よかったらクリックして下さい
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ



同じカテゴリー(介護者からの渾身のメッセージ集)の記事画像
死なないで!殺さないで!生きようメッセージ集終了有難う!
死なないで!殺さないで!生きよう!メッセージ集より最終回
死なないで!殺さないで!生きよう!メッセージ集より
死なないで!殺さないで!生きよう!メッセージ集より
死なないで!殺さないで!生きよう!メッセージ集より
死なないで!殺さないで!生きよう!メッセージ集
同じカテゴリー(介護者からの渾身のメッセージ集)の記事
 死なないで!殺さないで!生きようメッセージ集終了有難う! (2011-01-02 11:55)
 死なないで!殺さないで!生きよう!メッセージ集より最終回 (2010-12-26 07:00)
 死なないで!殺さないで!生きよう!メッセージ集より (2010-12-11 21:08)
 死なないで!殺さないで!生きよう!メッセージ集より (2010-12-02 07:00)
 死なないで!殺さないで!生きよう!メッセージ集より (2010-11-21 07:00)
 死なないで!殺さないで!生きよう!メッセージ集 (2010-11-05 17:30)

この記事へのコメント
「何でも出来る」と無理に自分に言い聞かせているのではありませんか?
今のところ何とか思いとどまっては居ますが、正直に言って「死んでくれたら」と思っています。
主婦の居場所はお勝手と物干し場と信じているのか、用もないのにお勝手に入って食器を出して洗ったり(それをしまう時にしまい場所を違えて後で私が使えなかったり)、残り物を食べたり(糖尿病でカロリー制限をしているのに)
洗濯もしなかったのに物干竿を拭ったり(寒い中パジャマ姿で風邪でも引かぬか心配)、ハンガーや洗濯挟を変に整理したり、いよいよ用がないと廊下を歩き回って徘徊したりと、「何かをされたら困る」ので眼が離せません。
「10年は続いても20年はないでしょう」とは思いますが、その間に私の身に変化がないとは言い切れません。私も生身の人間、然も3歳上なのです。目が離せないので家内がどうしようもなくなった時「逃げる」ことは不可能です。
ヘルス・ケアマンションに移って、周囲に理解して下さる方が多いのでストレスはかなり減額されてはいますが、ゴールのないマラソンはつらいです。
家族の会の機関紙「ぽ~れぽ~れ」と「2人3脚のひとりごと」は大変役立ちます。苦しい中でも心身ともに余裕のある状態を保つよう心がけます。
Posted by 久保田 稔 at 2010年01月11日 10:32
久保田稔様

大きな病気を抱えての認知症の介護はこちらが思ったより大変でしょう。
全て割り切って、あれが出来なくなった。これも出来ないではなく、こすれば出来た!少し援助すれば出来た!出来たことを喜ぶと本人の自信につながってきます。全てプラス思考に捉え常に一緒にいられる奥様に感謝の気持で接していると自分の心・身体・脳のバランスがとれ、よい体調でいられれると
思うのですが、もし私だったらどうでしょう。きっとわがままなおばあちゃんになるでしょうね。

身体が基本です。倒れてしまったら奥様の一番の理解者がいなくなることでさらに不安が一層増すでしょうね。先が見えない介護ですが、今を楽しく、充実した日々を過ごされますように。依然頂いた介護記録は少しずつ、すぎなの会のぽ~れぽ~れに連載していきます。いつもコメント有難うございます。
このブログを見て励みの介護が出来ている人が一人でも要る限り、継続して生きたと思っています。
Posted by 2人3脚 石田 at 2010年01月11日 11:40
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
死なないで! 殺さないで! 生きようメッセージ集
    コメント(2)