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2010年12月26日

死なないで!殺さないで!生きよう!メッセージ集より最終回

認知症の人と家族の会

死なないで!殺さないで!生きよう!メッセージ集より最終回




いま、介護でいちばんつらいあなたへ、思いとどまった介護者からの渾身のメッセージ集の中からお届けします。





変わる  何度も涙しながら自分を変える




私の確信「必ずのがれる道が開かれる」
                    (福岡県・男性・82歳)



私は十数年にわたって認知症の妻を自宅と施設で介護し、2007年2月に看取り終えました。直接手をかけるような限界状況はありませんでしたが、全体を通していくつかの大事なことを学びました。





一つには「痴呆は生きている」ということです。生きているからさまざまな現象が起こり、出没したり、前後したり、形を変えたり、常識(健常)人の考えが及ばないような事態が起こります。裏返せば、同じ状態がそう長くは続かないということでもあります。異常行動が次々に加わって大河のごとくなり、それがいつまで続くかわからないと思うと、多くの人が気落ちして、悲惨な事件が起こりやすい。





しかし、輪つぃは確信します。「必ず逃れる道が開かれる」のです。「早まるな、もうしばらくの辛抱だ」と言いたいのです。在宅時代の終わりごろ、最も困ったのは妻に買い物に行かれることでした。「私が行く」と言っても、ちょっとの好きに出て行きます。行けば在庫は忘れて、目の前の好物に手を伸ばして買い込んでくる。当然同じものが溜まります。買ってきた食材などをどう処置してよいか分からず、私が病気したときなど、二人とも絶食で困り果て、まさに限界一歩手前でしたしかし、翌日、彼女は急変して緊急入院し、しばらくして特養に移りました。





宗教の選択は自己責任ですから「何教を」と勧めることはできませんが、私が頼りとしたのは聖書でした。「神は真実である。あなた方を耐えられないような試練にあわせることはないばかりか、試練と同時に、それに耐えられるように、逃れる道も備えてくださるのである」(コリント第1の手紙1013)とあります。聖書の言葉に部分的に都合よく受け取ることには賛成できませんが、私どもにとって大きな望みであり、そして事実でした。私たちは子どもも親戚もいないので、「私(夫)が先でなくよかった」と深い安堵に包まれながら、満足死・勝利死に向けて邁進しています。






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