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2010年01月16日

Q&A若年性認知症は、高齢者認知症とどこが違う?

Q 55 若年性認知症は、高齢者の認知症とどこが違うのでしょうか?

A:若年性認知症は、40歳代から50歳代にかけて発症する病気です。主として若年期(初老期)に発症するアルツハイマー病を指します。前頭側頭型認知症(ピック病)、脳血管性認知症、頭部外傷、レビー小体病、アルコール性認知症など、他の原因も多くあります。



若年性認知症では、進行が速いこと、不随運動や失行、失語、失認が著しいこと、あるいは体力が保たれているので、行動障害が強く現れやすいなど、臨床症状の特徴があります。



また、何といっても、若年期というのは働き盛りの年齢ですから、病気になると家族への精神的・経済的な打撃が大きいことがあげられます。このため介護や福祉の支援がより必要です。




介護保険制度では若年性認知症は特定疾病に指定されています。40歳以上でも介護保険の利用が可能です。しかしながら、在宅あるいは施設サービスの多くは高齢の利用者で占められ、、若年の利用者にまでケアが行き届いていないことが大きな難点です。




また、働き盛りの時期に認知症を発症することで、仕事ができにくくなり、解雇されたり、自営業をやめざるをえなくなり、収入が減少して経済的に困窮することがあります。障害者年金などである程度の所得は保証されますが、収入が減少するため、子供が学校をやめて仕事につかなければならないことがあります。家計を支えるために仕事と介護の板ばさみで、苦しむ人も少なくありません。




成人前の子供にとって、認知症になった親の姿は理解しがたくつらいものです。それが原因で不登校や家出が起こる可能性もあります。また、若年性認知症の親がいることで、子供の結婚に影響するかも知れません。介護する家族は(特に夫や妻)は、若年性認知症の人と子供との関係に悩むことがあります。



「認知症の人と家族の会」などが、若年性認知症について取り組んでいます。家族のつどいに参加して、より具体的な介護の方法や関連する情報をえると良いでしょう。また家族の会では若年性認知症だけで取り組むつどいなどもあります。静岡県支部ではまだまだ遅れていますが、つどいに本人が出席したり本人同士が集まりお互いに話し合いを行なったこともあります。若年性認知症の方だけで行なうつどいも、我々家族の会の課題でもあります。




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