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2011年06月28日

Q&A母の物忘れについつい小言を・これって悪影響ですか?

Q 78 母は80歳。最近物忘れが目立ってきて、自分の物忘れについても不安に思っているようです。できなくなったことや、何回も同じことを聞いてくるので、「さっき聞いたばかりよ」「ちがうでしょ」「何で分からないの」と、ついかっとなって大声をだしてしまいます。本人にとって悪影響だと分っているのですが、つい口癖のように母に言ってしまいます。また、兄のお嫁さんはあまり気にならないようです。もっと母の世話をやいて欲しいのですが・・・。





A:あなたが不安になる気持ちはよく分かります。しかし、一番苦しんでいるのはお母さんです。何度も聞いてくるのは、忘れることによって迷惑をかけたくないため、娘さんを頼りにしているからこそ何度も聞いてくるのです。お母様のひとつひとつの行動に目をむけていると、ちぐはぐな言動が気になるかもしれませんが、それは認知症という病気かもしれません。気になるようでしたら一緒に病院に行くなどして検査してもらいましょう。早期発見、早期治療(サロンや老人会、デイサービス等利用)が本人にとって最も大切なことです。きっと義姉さんも気にしていることでしょう。良い関係を維持するためにも、本人になりかわって真剣に対策を考えてみましょう。






お母様の身になって考えてみましょう。あまり小言をいうと娘さんを嫌いになり病院に行くことさえ拒むようになってきます。日々の何でもない行動に目を見張り、いちいち口を出され、あれこれ指示を出されると、心のゆとりがなくなり余計不安で一杯になり緊張感がエスカレートしてきます。あまり小言ばかり言うと義姉さんにとっても、嫌な感情が残ってしまい、自分が攻められている気持ちになってしまうかもしれません。むしろ義姉さんをねぎらう言葉を掛けましょう。「最近同じことを何回も言うようになって、義姉さんも大変ですね。いま、不安ながらも落ち着いて生活できているのも義姉さんのおかげです。感謝しています」等と、ねぎらいの言葉を掛けることによって良い関係ができてきます。






今のお母様の最も良い対応方法は心の安定が保たれるように関わることが最も大切です。寄り添うケアです。認知症という病気を理解しながら関わっていると、多少日常生活にちぐはぐが出ても、できているそのことを褒められるようになってきます。悪化した状態を想像して不安にさせるのではなく、本人の言葉や表情から、いかにして穏かに不安なく過ごさせてあげれるかを考えてあげましょう。24時間一緒に生活しているのは義姉です。少しでも休息を取れる配慮が必要です。自由な時間をとっていただけるよう娘さんも取り組んでみてはいかがでしょうか。









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