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2010年07月29日
Q&Aパーソンセンタード・ケアをよく耳にしますが何ですか?
資料 3
Q69 パーソンセンタード・ケアの良さをよく耳にします。よく分からないので 教えてください。認知症の人の関わりによいとききましたが・・・。
A:パーソンセンタードケアは1990年代初めに故トム・キッドウッドが認知症ケアにおける魅力的な論文を書き、世界的に注目をあびました。その理由は認知症の方が示す行動は何もかも病気のせいにされていたのですが、キッドウッドは問題を提起し注目を浴びました。
認知症の方が脳が侵されて様々な知的能力を喪失しても、その人間性は失われず、その根本的価値は変わらない。「弱く、もろく、傷つきやすいものに対して、強くて障害のない私たちがケアを提供する、というのは、十分な理解ではない」「むしろ認知症の人たちとのコミュニケーションがとれず、彼らを理解することは難しい。そういう私たち、自分たちがどのように人間として十分な姿でいられるのかを、傾聴とかかわりの中に努めて私たちは彼らから学んでいかなければならない」と述べています。
キッドウッドは認知症の方の声にならない心理的ニーズを共感と想像力によって把握しようとしました。そのキッドウッドの死と前後するように、認知症の人自身による貴重な内容報告が出版されました。オーストラリアの科学官僚であったクリスティーン・ボーデンさんの『私は誰になっていくの』です。45歳でアルツハイマー病の診断を受けたクリスティーンは、クリスチャンとしての信仰と科学者としての分析的な目を持って、彼女の置かれた困難な状況について述べました。そしてキッドウッドの提唱する心理療法が認知症ケアに活用できることを説きました。
私自身クリスティーンさんの本を読み衝撃を受けました。認知症ケアに取り組んでいる自分自身を反省しました。ご本人さんが抱いている感情や心理状態、困難さを何も理解していなかったことに気づきました。本を読みながら、涙がとまりませんでした。そこから私の認知症の人に対するケアが変化していきました。パーソンセンタードケアを基本として認知症の方の声を聴きながら共にケアを考える時代を今迎えています。
2001年認知症介護研修センターは全国に3箇所(東京都杉並区、愛知県大府市、宮城県仙台市)に設置されました。認知症の介護研究事業として認知症の人のためのケアマネジメントセンター方式が開発され、パーソンセンタードケアの基本・利用者中心のケアを介護現場に具現化するためのツールとして今使われ始めています。センター方式は認知症の人のニーズを聴き取ることや介護職だけでなくチームケアの視点から、本人や家族も参加して24時間の暮らしを支えることなどの特徴があります。今2人3脚でも3年前から取り組み始め本人さん中心のケアを目指しています。

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Q69 パーソンセンタード・ケアの良さをよく耳にします。よく分からないので 教えてください。認知症の人の関わりによいとききましたが・・・。
A:パーソンセンタードケアは1990年代初めに故トム・キッドウッドが認知症ケアにおける魅力的な論文を書き、世界的に注目をあびました。その理由は認知症の方が示す行動は何もかも病気のせいにされていたのですが、キッドウッドは問題を提起し注目を浴びました。
認知症の方が脳が侵されて様々な知的能力を喪失しても、その人間性は失われず、その根本的価値は変わらない。「弱く、もろく、傷つきやすいものに対して、強くて障害のない私たちがケアを提供する、というのは、十分な理解ではない」「むしろ認知症の人たちとのコミュニケーションがとれず、彼らを理解することは難しい。そういう私たち、自分たちがどのように人間として十分な姿でいられるのかを、傾聴とかかわりの中に努めて私たちは彼らから学んでいかなければならない」と述べています。
キッドウッドは認知症の方の声にならない心理的ニーズを共感と想像力によって把握しようとしました。そのキッドウッドの死と前後するように、認知症の人自身による貴重な内容報告が出版されました。オーストラリアの科学官僚であったクリスティーン・ボーデンさんの『私は誰になっていくの』です。45歳でアルツハイマー病の診断を受けたクリスティーンは、クリスチャンとしての信仰と科学者としての分析的な目を持って、彼女の置かれた困難な状況について述べました。そしてキッドウッドの提唱する心理療法が認知症ケアに活用できることを説きました。
私自身クリスティーンさんの本を読み衝撃を受けました。認知症ケアに取り組んでいる自分自身を反省しました。ご本人さんが抱いている感情や心理状態、困難さを何も理解していなかったことに気づきました。本を読みながら、涙がとまりませんでした。そこから私の認知症の人に対するケアが変化していきました。パーソンセンタードケアを基本として認知症の方の声を聴きながら共にケアを考える時代を今迎えています。
2001年認知症介護研修センターは全国に3箇所(東京都杉並区、愛知県大府市、宮城県仙台市)に設置されました。認知症の介護研究事業として認知症の人のためのケアマネジメントセンター方式が開発され、パーソンセンタードケアの基本・利用者中心のケアを介護現場に具現化するためのツールとして今使われ始めています。センター方式は認知症の人のニーズを聴き取ることや介護職だけでなくチームケアの視点から、本人や家族も参加して24時間の暮らしを支えることなどの特徴があります。今2人3脚でも3年前から取り組み始め本人さん中心のケアを目指しています。

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Posted by 2人3脚 at 08:00│Comments(0)
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