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2010年10月06日

死なないで!殺さないで!生きよう!メッセージ集より

認知症の人と家族の会

死なないで!殺さないで!生きよう!メッセージ集より




いま、介護でいちばんつらいあなたへ、思いとどまった介護者からの渾身のメッセージ集の中からお届けします。





変わる  何度も涙しながら自分を変える




夫に「おかあちゃん」と言われて我に返った
                                (和歌山県・女性・77歳)


私は夫(アルツハイマー病)の介護経験者です。思い返せば、発症後3年くらいから病気特有の行動が始まりました。暴力、暴言、徘徊、言葉では言い表せない日々でした。病気の知識も乏しく戸惑うばかりで、地獄のような毎日が続きました。





こんな日々がいつまで続くのだろうと考えると、夫を殺して自分も死のうと首に手を持っていったとき、夫の口から「おかあちゃん」と。その一言に我に返りました。手をゆるめ「ごめんね」。その日から、夫と共に病気に付きあっていこうと決めました。あれから10年、一緒に楽しく暮らすことができました。





介護後は生活の一環として、普通の生活をすることが大事だと思います。介護してあげると思わないで、させてもらっている。このようなケアをすると、介護は楽に変わっていきました。







<ホーム長のつぶやき>



10年もの介護が楽しかった。一緒に楽しく暮らせたと思える介護、とはどんな素晴らしい介護をしていたことでしょう。ご主人はさぞかし、幸せだったことでしょう。奥様の言うこの「普通の生活」が認知症の方には大切なのです。施設を立ち上げ、まず実行したのが「家庭」をできるだけ変えない環境でした。





そう、在宅の延長線上に施設ケアがあり、できるだけ「ハコモノ」としてのイメージを振り払っていこうと決心しました。2人3脚のスタッフの年齢層は20歳代から70歳代までと幅が広いです。そこは大家族の家庭なのですから。






この奥様のようにご主人を介護しているのではなく、介護させてもらっていると思える方は数少ないでしょう。そう思うことによって介護する上で、接し方に変化が生まれ、ご主人は安心して介護を委ねられたのでしょうね。暴力も暴言も、徘徊も混乱もなく楽しく暮らせることが、介護の仕方によってこのように変化するのだということを奥様は実践されました。学ばせていただきました。






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