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2010年08月18日
Q&A美味しく上手に食べてもらうにはどうしたらいいでしょう
Q70 美味しく上手に食べてもらうにはどうしたら良いですか?
A:認知症の人にとっても、食べることは、大きな楽しみの1つです。栄養のバランスも大切ですが、本人の好きなものを食べてもらうのが基本です。食べるときの雰囲気も大切にしましょう。味覚の障害も出てきます。極端に甘くしたりしょっぱくしたりしますので注意しましょう。
認知症の程度ににもよりますが、軽度の時は、その人が美味しく食べていた頃の習慣に合わせるのが1番です。好きな料理は何か、晩酌をしていたか、家族と一緒に食べるのが好きか、1人で自分のペースで食べるのが好きかなど、その人の好みの食事スタイルに近づけるように工夫しましょう。
認知症が少し進むと、食べることへのこだわりが強くなり、「何を食べるか」よりも、「すぐに何か食べたい」と言う欲求を優先しなければならないことがあります。また、目に入ったものを次々と食べてしまい食事の仕方が乱れるようになります。この場合でも好きなものを食べやすいように並べ、食欲をそそる匂いや、心地良い音に囲まれる雰囲気づくりを心がけましょう。冷蔵庫の中は整理整頓し、なまの物を口に入れない工夫も必要です。異常に過食になった場合は、食事の量を控えめにし、おむすびやサンイッチ等さり気なく用意しておくなどすると良いでしょう。
もう1つ気をつけてほしいものは、食べることをせかさないことです。ゆっくり自分のペースで食べられるように配慮して下さい。部屋の照明は料理がはっきり見える程度に、暗くもなく明るすぎることもないようにし、食べやすい硬さ(柔らかさ)、大きさに調理し使い慣れた食器に彩りよく盛りつけるなどの工夫が必要です。
お酒は一時的に認知機能を低下させ、混乱の原因になりますので、認知症が進んだ場合は控えたほうが良いでしょう。アルコール依存症にならないように注意が必要です。認知症がさらに進むと、食べることを忘れたり、何を食べているか分からなかったり、箸で食べることが難しくなって手づかみで食べようとしたりします。
これは認識や行為の機能が低下したためなので、練習しても以前のように箸を使えるようになりません。箸が使えないなら、、スプーンに替えてみるとよいでしょう。また、食べられないものまで口に入れる危険がありますので、見守りが必要です。手づかみで食べるようになると、手がご飯だらけになったり、口の周りやテーブルが汚れることが多くなりますので介助が欠かせなくなくなります。
だからといってもすべてを介助するのでなく、その人にできること、できないことを見分けながら励ましたり、できないところだけ支えるようにしましょう。介助する場合もせかせたり、食べ物を無理に口に押し込んだりしないで下さい。よく噛んでゴックンとで飲み込んだことを確認してから次の食事を介助しましょう。よく頬の内側に食物がたまってしまうことがあります。舌を動かしながら咀嚼することが難しくなり、唾液の分泌量も少なくなり、飲み込むことが困難になります。食事と食事の間に汁ものを飲ませましょう。
さらに食事で忘れてはならないのは、脱水の予防です。以前ブログに脱水予防で、たかせクリニック院長の高齢者の脱水についてパート1~パート3まで(8/1、8/3,8/14付けのブログ)載せましたのでそちらを参照してください。認知症がかなり重度でない限り、口から水分が摂れなくなることはありません。
いずれにしても、口あたりの良い物、消化の良い物を選んで食べてもらうようにします。また、箸やスプーンが使えなくなった場合は、手で食べられるサイズの大きさ(おにぎりサンドイッチなど)にしておくことも必要です。エプロンをして衣服の汚れを防止する工夫もしましょう。さらに認知症が進むと嚥下しにくくなります。その場合トロミ等をつけます。市販でトロミをつけるものを購入することが出きます。さじで測って入れますが、濃度に注意しましょう。しばらく時間がたってしまうと固まって嚥下しにくくなりますので加減に注意しましょう。すぐに解け手軽に使うことができます。
いずれにしても認知症の人にとって栄養バランスは大切ですが、好きなものを楽しく、十分に食べることを優先すべきでしょう。

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A:認知症の人にとっても、食べることは、大きな楽しみの1つです。栄養のバランスも大切ですが、本人の好きなものを食べてもらうのが基本です。食べるときの雰囲気も大切にしましょう。味覚の障害も出てきます。極端に甘くしたりしょっぱくしたりしますので注意しましょう。
認知症の程度ににもよりますが、軽度の時は、その人が美味しく食べていた頃の習慣に合わせるのが1番です。好きな料理は何か、晩酌をしていたか、家族と一緒に食べるのが好きか、1人で自分のペースで食べるのが好きかなど、その人の好みの食事スタイルに近づけるように工夫しましょう。
認知症が少し進むと、食べることへのこだわりが強くなり、「何を食べるか」よりも、「すぐに何か食べたい」と言う欲求を優先しなければならないことがあります。また、目に入ったものを次々と食べてしまい食事の仕方が乱れるようになります。この場合でも好きなものを食べやすいように並べ、食欲をそそる匂いや、心地良い音に囲まれる雰囲気づくりを心がけましょう。冷蔵庫の中は整理整頓し、なまの物を口に入れない工夫も必要です。異常に過食になった場合は、食事の量を控えめにし、おむすびやサンイッチ等さり気なく用意しておくなどすると良いでしょう。
もう1つ気をつけてほしいものは、食べることをせかさないことです。ゆっくり自分のペースで食べられるように配慮して下さい。部屋の照明は料理がはっきり見える程度に、暗くもなく明るすぎることもないようにし、食べやすい硬さ(柔らかさ)、大きさに調理し使い慣れた食器に彩りよく盛りつけるなどの工夫が必要です。
お酒は一時的に認知機能を低下させ、混乱の原因になりますので、認知症が進んだ場合は控えたほうが良いでしょう。アルコール依存症にならないように注意が必要です。認知症がさらに進むと、食べることを忘れたり、何を食べているか分からなかったり、箸で食べることが難しくなって手づかみで食べようとしたりします。
これは認識や行為の機能が低下したためなので、練習しても以前のように箸を使えるようになりません。箸が使えないなら、、スプーンに替えてみるとよいでしょう。また、食べられないものまで口に入れる危険がありますので、見守りが必要です。手づかみで食べるようになると、手がご飯だらけになったり、口の周りやテーブルが汚れることが多くなりますので介助が欠かせなくなくなります。
だからといってもすべてを介助するのでなく、その人にできること、できないことを見分けながら励ましたり、できないところだけ支えるようにしましょう。介助する場合もせかせたり、食べ物を無理に口に押し込んだりしないで下さい。よく噛んでゴックンとで飲み込んだことを確認してから次の食事を介助しましょう。よく頬の内側に食物がたまってしまうことがあります。舌を動かしながら咀嚼することが難しくなり、唾液の分泌量も少なくなり、飲み込むことが困難になります。食事と食事の間に汁ものを飲ませましょう。
さらに食事で忘れてはならないのは、脱水の予防です。以前ブログに脱水予防で、たかせクリニック院長の高齢者の脱水についてパート1~パート3まで(8/1、8/3,8/14付けのブログ)載せましたのでそちらを参照してください。認知症がかなり重度でない限り、口から水分が摂れなくなることはありません。
いずれにしても、口あたりの良い物、消化の良い物を選んで食べてもらうようにします。また、箸やスプーンが使えなくなった場合は、手で食べられるサイズの大きさ(おにぎりサンドイッチなど)にしておくことも必要です。エプロンをして衣服の汚れを防止する工夫もしましょう。さらに認知症が進むと嚥下しにくくなります。その場合トロミ等をつけます。市販でトロミをつけるものを購入することが出きます。さじで測って入れますが、濃度に注意しましょう。しばらく時間がたってしまうと固まって嚥下しにくくなりますので加減に注意しましょう。すぐに解け手軽に使うことができます。
いずれにしても認知症の人にとって栄養バランスは大切ですが、好きなものを楽しく、十分に食べることを優先すべきでしょう。

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Posted by 2人3脚 at 12:45│Comments(0)
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