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2009年09月25日

認知症をよく理解するための8大法則 1原則 パート2

認知症をよく理解するための8大法則1原則
                               認知用の人と家族の会 副代表杉山孝博

(b)全体記憶の障害

これは、「出来事の全体をごっそり忘れてしまう」ことを言います。私達の記憶力ははかないもので、細かいことはほとんど忘れてしまいますが、大きな出来事、重要と感じたことは記憶にとどめます。ところが、認知症が始まると自身が体験したできごと全体を忘れるようになります。



デイサービスから帰ってきた認知症の人に、家族が、「今日どこへ行って何をしてきたの」と尋ねても、「どこも行かないで一日中家にいた」とまじめな顔をして答えるのが普通です。デイサービスに参加したこと全体をきれいさっぱり忘れているからです。



また、食べた直後に「まだ食べていないから、早くごはんを用意して」「食事をさせないで殺すつもりか」という場合に、この法則が適用できます認知症の人はある時期、異常な食欲を示すときがあります。一人分食べても空腹感が残っていて、しかも食べたことを忘れる(細かい献立の内容を忘れるだけではない)ため、前述の要求が出てくるわけです。「今食べたばかりでしょう。これ以上食べるとおなかをこわすからダメよ」という言い方はダメで、「いま、準備しているから少し待っていてね」「おなかがすいたのね。おにぎりがあるからこれを食べていてね」のように対応した方がうまくいきます。



(C)記憶の逆行性喪失

「記憶の逆行性喪失」とは蓄積されたこれまでの記憶が、現在から過去にさかのぼって失われていく現象をいいます。「その人にとって現在」は、最後に残った記憶の時点になります。この特徴を知っていると、認知症の置かれている世界を把握することができ、どのように対応すればよいかもわかってきます。



家族の顔すらわからなくなると、家族は戸惑ったり、嘆いたりしたあげく記憶を呼び戻そうと努力して、混乱に陥ります。しかし、認知症の人にとって妻は30歳代の若い女性であり、子供は小学生であるので、目の前の老婦人や成人した息子を家族と認めようとしません。


次のように考えるとよいでしょう。タイムマシンで数十年後の世界に送られた私たちの前に成長した子供がやってきて、あなたの子供ですよといわれても信じないように、認知症の人は現在の世界を認めようとしないのです。あくまで説得しようと試みる人間を、自分をペテンにかけようとする敵とみなす場合もあるのだということを・・・。



夕方になるとそわそわ落ち着かなくなり、荷物をまとめて家族に向かって「どうも世話になりました。家に帰らせてもらいます」といって、丁寧に挨拶して出かけようとすることは認知症の人にしばしば見られます。夕暮れ時に決まっておきますから、“夕暮れ症候群”と呼ばれています。



30~40年前の世界に戻った本人にとって、昔の家と雰囲気が違う、現在住んでいる家は他人の家であり、夕方になれば自分の家に帰らなければならないという気持になるのだと考えれば、了解できるのではないでしょうか。そういう人に向かって「ここはあなたの家ですよ」と説得しても通じません。玄関にカギをかけて出さないようにしたりすると、「よその家に閉じ込められた」というとらえ方をして、大暴れをするのも無理もないことです。



大事なのはその状態の本人の気持を一旦受け入れて、「お茶を入れましたから飲んでいってください」「夕食をせっかく用意したので食べていってください」とか、「それでは途中までお送りしましょう」など、いろいろな対応の仕方を工夫できるでしょう。



また、精神科で幻覚、妄想、と呼ばれている症状も、認知症の人の体験や思考の、ある断面の世界であると考えれば、異常な世界でなくなります。性的異常行動もこの法則を理解しておくと、さほど異常とは思えなくなります。80~90歳の老人の行動ではなく、40~50歳の壮年の性的行動ととらえなおしてみたらどうでしょうか。



以上のように、「記憶の逆行性喪失」は、応用範囲が広く、認知症の人の気持や置かれている世界を理解するのに不可欠の特徴であるといえるでしょう。








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2009年09月24日

認知症をよく理解するための8大法則 1原則パート1

認知症をよく理解するための8大法則 1原則
                            認知症の人と家族の会 副代表 医師 杉山孝博

2人3脚を立ち上げる際スタッフは杉山先生の講演会に参加し学ばせていただきました。もう一度学んだことを思い出し振り返ってみようと思います。



物忘れがひどくなって同じことを何度も繰り返したり、家族の顔や自分の家が分からなくなるようなことが身内に起こったとき、どの家族も、そのことをどうり開始、どう対応してよいか分からず大混乱に陥ります。奇妙に見える認知症の症状も、記憶力・理解力・判断力・推理力などの知的機能の低下した人にとっては、十分には理解できる言動ではないかと思えるようになりました。誰にも理解しやすいように、『認知症を理解するための8大法則 1原則』をまとめてみました。



第1法則
記憶障害に関する法則


記憶障害は認知症の最も基本的な症状で、「記名力低下」『全体記憶の障害」『聞くの逆行性喪失』という、3つの特徴があります。この特徴を頭に入れておけば、認知症の症状の大部分はすっきり理解できるようになります。
ところで最初に私たちが心得ておかなけれ場ならないことは「記憶になければその人にとって事実ではない」ことです。周りのものにとっては真実であっても、当人には記憶障害のために真実でないのが、認知症の世界では日常的であることも知っておくことは大切です。



(a)記銘力低下(ひどい物忘れ)

見たり、聞いたり、行ったりしたこと、つまり体験したことをすぐに思い出す力を記銘力といいますが、認知症が始まると、まず記銘力が低下します。ひどい物忘れが起こるわけです。認知症の人は同じ事を何十回、何百回と繰り返しますが、これはその度に忘れてしまい、初めてのつもりで相手に対して働きかけているのです。丁寧に教えた後、本人が『ああ、わかったよ」と返事をしても安心できません。また、同じ事を繰り返します。返事した瞬間に教えられたことを忘れてしまうからです。
繰り返し教えても効果がないばかりか「この人はくどい人だ、うるさい人だ」と受け取られるだけですから、むしろしないほうが良いのです。



ところで、物忘れのために同じことを繰り返すのは、認知症の人ばかりでしょうか?外出しようとして玄関まで来たとき、「ガスの元栓を締めたかしら」とか。「アイロンのコンセントを抜いてきたかしら」と心配になれば必ず確認に行くはずです。このように、気になることを忘れた場合に繰り返すのは人間の本性ですから、認知症の人だけが異常であると考えないことです。


次回は(b)全体記憶の障害について載せいきます。









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2009年09月23日

認知症の人と接するときの心構え

認知症の人と接するときの心構え

「認知症本人に自覚がない」は大きなまちがい

認知症になったっとき、最初に気づくのは本人です。物忘れによる失敗や、今までできた仕事や火事がうまくいかないなどのできごとが次第に多くなり、誰よりも早く本人が「おかしい」と感じ始めます。
認知症の人は何もわからない」のではなく、一番心配で、心細く、苦しんでいるのは他でもない本人です。


「私は忘れていない!」に隠された悲しみ

認知症の人はときに「私は忘れてなんかいない」と言い張り、家族を困らせます。「私が認知症のわけがない」「私は物忘れなんかしない」という態度や言動には、やり場のない怒りや不安が隠れた悲しみの表現であることを知っておくことが大切です。まずは、認知症を正しく理解したうえで、認知症の人や家族を温かく見守ることがスタートです。声かけしたほうがいいと思っても、自分では恥ずかしいと感じても勇気を持って声を掛けてください。小さな助け合いの積み重ねが、大きな手助けとなるのです。



こころのバリアフリーを

足の不自由な人は杖や車椅子等の道具を使って自力で動こうとします。そして手助けが必要なときは援助を頼むことができます。しかし認知症の人は自分の障害を補う「杖」の使い方を覚えることができません。杖のつもりでメモを書いても尾乱せず、書いてあるメモを見ても何のことかわからなくなります。認知症の人への援助には障害を理解し、さりげなく援助できる「人間杖」が必要です。交通機関やお店など、町のあらゆるところに、温かく見守り適切な手助けをしてくれる人がいれば、認知症の人も外出することができ自分でやれることもずいぶんと増えます。こころのバリアーフリー社会をつくることが大切です。



かかわる人の心がまえ

健康な人の心情が様々なように、認知症の人の心情も様々です。「認知症の人」だからと決めつけずに、さりげなく、自然に手助けするのが一番です。








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2009年09月22日

認知症電話相談コールセンター

認知症電話相談コールセンター

厚生労働省は今年度から、認知症の人や家族からの電話相談に応じるコールセンターを全国全ての都道府県と政令都市に設置します。静岡県では、認知症の人と家族の会(すぎなの会)がコールセンターを来年から担うことになりました。それに向けて認知症の人と家族の会は11/7~8東海ブロック会議が富士市で行われる際11/8電話相談に応じるための研修会を開催します。認知症の人と家族の会の本部から講師が派遣されます。


認知症高齢者は現在、170万人、200万人ともいわれています。今後の超高齢社会の進展に伴い、その数は大幅に増えることが予想され、その対策を充実させることが急務となっています。特に認知症高齢者を介護する家族の精神的、肉体的、経済的負担は大きく、その悩みなどを気楽に相談できる相談窓口の整備が求められていました昨年の厚労省の「認知症の医療と生活の質を高める緊急プロッジェクト」でもその必要性が提起され、マニュアルが作成されました。



マニュアルは厚労省が「認知症の人と家族の会」に作成を依頼。長谷川和夫・認知症介護研究・研修東京センター長を委員長に、認知症専門医や命の電話、成年後見センター、ボケ予防協会などの関係者15名からなる作成委員を設け、マニュアルに盛りこむ内容を検討してきました。マニュアルはÅ4判、150ページからできています。マニュアルの中で、相談員にとって見逃せないのが「電話相談の基本姿勢」と「具体的な相談の対応事例」の項。電話がかかってきた際の家族、認知症本人ごとの対応の仕方がきめ細かく説明されています。



例えば家族からの相談に対しては、じっくりと耳を傾け、共感し相談内容の問題点を整理する一方、瞬時に相談者の特性や、介護状況などの情報をキャッチし、相談者の問題解決に立ち向かう力や決断をそっと促すよう提案しています。



よくある電話相談事例での項では、「受診を拒む場合の工夫」「物盗られ妄想」「排泄の失敗」など初期、混乱期、看取り期など症状の進行状況に合わせた相談への対応などが具体的に紹介されています。







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2009年09月20日

小坂憲司先生が語る認知症への対応

認知症への対応
                   (ぼけ予防協会・新時代より)
                 小坂先生はレビー小体病の発見者です

わが国の認知症患者は全国で220万人アルツハイマー型認知症(発症頻度50%)、レビー小体型認知症(同20%)、脳血管性認知症(同15%)が3大認知症です。最近では早期発見・早期診断が重要視されるようになってきています。



その理由は早期に発見・診断し、早期の介入することで患者や介護者のQOL(生活の質)を高めることができるからです。さらに一歩進め、ッ予防ができればもっとベターなわけです。



最も高頻度なアルツハイマー型認知症は、海馬を中心として脳が着実に萎縮、ベータータンパクからなる老人斑とタウタンパクからなる神経原腺維変化が脳にたくさん出現し、神経細胞が脱落することが特徴です。発症メカニズムが解明されつつあり、治療法も開発されています。



レビー小体型認知症は、私の研究グループの一連の研究で1976年以降、国際的に知られるようになった比較的新しい疾患です。
特有な幻視などの精神症状や認知の変動、パーキンソン症状と自律神経症状などが起こり介護の上で最も大変な認知症ともいえます。大脳皮質と呼ばれる部分にレビー小体が多数出現することが大きな特徴です。



最近は診断技術の向上で認知症の早期発見・早期診断が可能になっています。中核症状である認知機能障害への対応は重要ですが、医療や介護の現場では周辺症状といわれるBPSD(行動心理額的症候)への対応に苦慮し、それらが患者や介護者のQOLを障害していることが多い。



早期に発見・診断・介入することで認知機能の低下をできるだけ遅くし、BPSDを予防、解消することで患者と介護にかかわる方々のQOLを向上させることができます。将来、認知症そのものへの本質的治療が可能になればますます早期介入が重要になります。



認知症、特にアルツハイマー型認知症の最初期に見られる「物忘れ」と加齢古くから注目されてきました加齢による生理的なそれとの鑑別は、古くから注目されてきましたが、最近は軽度認知障害(MCI)が注目されています。



アルツハイマー型認知症がの根治療法となる可能性をもつ新療法は早期であるほど効果があり、早期なら予防も可能であるという期待があります。そこでアルツハイマー型認知症の早期発見・診断・治療が重視されるようになってきたのです。



予防に関し、一番大切なことは危険因子の対応です。脳血管性認知症やアルツハイマー型認知症では最近、生活習慣病やメタボリックシンドロームが重要な危険因子として指摘されています。








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2009年09月18日

認知症患者さんの体験世界

認知症患者さんの体験世界
                            アルツハイマー病ケアの要点 Eisai・Pfizerより


体験世界 1
「何?どこ?いつ?なんで?」不可解なことの連続、現実の世界がわからなくなり見知らぬ世界へ迷い込んだよう、不安と緊張の連続


記憶や判断、見当識の力が薄れつつあるために現実の世界を適切に把握できなくなり、周囲の環境や出来事が不可解でなりません。まるで見知らぬ「ワンダーランド」に迷い込んだような体験をしています。わくわく楽しい「ワンダーランド」ならいいのですが、現実は不可解と恐怖感で「誰か助けて!」と叫んでしまいたくなるような身も凍るような体験といいます。当然、不安も強く緊張しながら過ごしています。その為何もしていなくても消耗して疲れやすい特徴が見られます。




体験世界 2
「世界が飛ぶようで追いつけない、世界をつかめない、世界がぐらぐらする」現実の世界の動きについていけない、あせり、混乱、心身の動揺

情報処理や見当識の力が落ちてくると、現実の世界のスピードについていけなくなります。ごく自然な日常生活の出来事やケアする人のスピードによって本人は焦らされ混乱させられています。周囲と上手く伝え合ったり関わったりできないもどかしさ、憤り、孤独も強く体験しています。周囲のスピードに常に悩まされ、体がぐらぐら揺れてしまうような体験もします。私たちがビデオの3倍速をずっと見続けたり、ジェットコースターに乗り続けているような体験なのかもしれません。



体験世界 3
「回りの世界から不可解な何かが次々と攻撃してくる」周囲の些細な攻撃が自分を脅かす

認知症の患者さんはストレスに耐える力が低下しています。ケアする人や周囲の人の声、生活雑音、光や陰、色や模様、空間の広がり、空気の流れ・・・そんなありふれた生活の刺激がまるで自分に降り注ぐ矢のように感じられ、怯えたり怒っています。それから何とか逃れよう、振り払おうともがいたり、懸命に戦う体験もしています。周囲の脅威を避けるために自分の世界に引きこもる体験もみられます。



体験世界 4
「自分の体が自分を脅かす」身体の不快が侵襲となる


痛み、痒み、便がたまった感覚、空腹やのどの渇き眠気やだるさ・・・そんな身体の不快に自分ではうまく対処できなくなり、不快が引き金となって、混乱、嫌悪、怒りを体験しています。



体験世界 5
「自分自身が壊れていく、おぼろになっていく」

見当識の弱まりに加え、前述のような体験の積み重ねの中で、不安や混乱、動揺が絶えず起こり、自分が粉々になったり、ぼんやりおぼろになるような体験をしています。



体験世界 6
「大切な出来事や大切な人が、今までここに存在する」逆行性の体験

新しいことは記憶になく、過去に刷り込んだ記憶、特に本人にとって意味ある記憶を転々とつなぎ合わせて自分の世界を保とうとします。










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2009年09月13日

認知症ケア10か条・第10条自尊心

第10条 自尊心
                                            (ぼけ予防協会より)
自尊心 支える介護で 生き生きと


知的機能が低下した認知症老人は子供とお同じと思われているところがあります。家族の顔や名前を忘れてしまうような様子に接すれば、子供のように思ってしまうのかもしれませんが、認知症老人はどのように知的機能がおとろえようと、子供と同じではないのです。いままで長年生きてきた自信と誇り、自尊心を失うことはありません。



物忘れが激しいとか、思い違いが目立ついったことで、子どものように扱ったり、馬鹿にするような態度が見られれば、認知症老人は自尊心が傷つけられたと思い、強い抵抗や反発を示すものです。介護者の言葉が認知症老人の自尊心を傷つけることで、暴言や暴力が引き出されることは少なくありません。認知症老人の暴言、暴力の裏に、自尊心を傷つける介護者の言葉・態度がないかを謙虚に振り返って見ましょう。



知的機能が低下している認知症老人を人生の先輩として尊重し、日々の生活が快適に、豊かに過ごせるように手を貸すことが求められています。


認知症老人は自分が周りから尊重されていると、精神的にも安定し、自分の力を十分に発揮することができるようになります。認知症老人がおびえたり、落ち込んだり、傷ついたりするといった、精神的ストレスを不用意に与えてしまうことは、介護者として避けなければなりません



そのようなことに陥らないようにするためにも、、認知症老人の現在の姿だけでなく、過去に歩んできた人生の軌跡にも関心を向けて、認知症老人の全人生を感じとるようにすることが大切です。認知症老人の可能性や潜在能力を信じてそれを見つけ出し、生き生きとした誇りを持てるように手助けしていきたいものです。



<利用者さんを尊重する姿勢>

介護者の接し方が適切でないと日常生活に悪い影響を及ぼし、問題となる行動を誘発しやすくなります。したがって、まず、「相手に何を言ってもどうせ分からない」「話が通じない」「自分で何でもできない」と言う理由で、卑下や無視するような態度をとったり、幼児扱いしないようにしましょう。特に高齢者の場合、このような介護者の態度は相手のプライドをひどく傷つけたり、残存能力までも低下させることになります。相手の価値観や過去の生き方を尊重した対応を心がけるようにしましょう!!








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2009年09月12日

認知症を抱えているご家族の皆さんへ

物忘れで認知症を抱えている
ご家族の皆様へ

                                       (一部NHK厚生文化事業団より)

認知症について学びましょう

認知症は病気です。どんな症状なのか、どんな治療法があるのか、また、ご本人とどう向き合えばいいのか、医師に聞いたり家族の会に相談したりして学んでください。何も知らないでいるよりずっといい関係を、ご本人と築くことができます。認知症の進行を遅らせることもできます。



ご本人の気持を理解しましょう

認知症が進むと、訳のわからない行動をしているように見える時が増えてくるかもしれません。妄想や徘徊は認知症ケアのポイントをご参照ください。本人なりの理由があるかもしれません。ご本人の気持を想像して、理解しようとしてください。ご本人が落ち着きを取り戻すきっかけになるかと思います。



相談できる人を作りましょう

介護を続けているうちに、様々な悩みが出てくるでしょう。親しい友人に悩みを話すだけでも気が楽になるかもしれません。また、各地で家族の会が作られています。会に参加して家族同士で話すのも良いでしょう。



介護の負担を減らす制度があります

「介護保険」の様々なサービスを利用することができます。サービスを利用できるのは、通常65歳以上からですが、認知症では40歳からできます。①.要介護認定を受ける②.専門家(ケアマネージャー)とともにケアプランを作る③.サービス利用開始という順になります。



経済的な負担を減らす制度があります

高額介護サービス費払い戻し制度

介護保険サービスを利用するとき、費用の1割を自己負担します。この負担の1ヶ月の合計が一定の額を超えた場合は、超えた部分が払い戻される制度があります。

障害年金制度

認知症と診断されると障害年金を受け取ることができます。手続きは、加入している年金の種類によって異なります。65歳になる前に初診日があることなど、いくつか条件があります。



ご本人の権利を守る制度があります

成年後見制度

認知症などで判断能力が十分でない人の権利を守る制度です。財産管理や契約工をサポートします。

地域福祉権利擁護事業

判断の能力が十分でない人が福祉サービスを利用するときのサポートや、日常的な金銭管理を行ないます。お近くの社会福祉協議会が相談に応じてくれます。










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2009年09月06日

認知症介護10か条 第9条問題行動

第9条 問題行動

叱らずに 受け止めて防ぐ 問題行動
  

                                        (ぼけ予防10か条より)

 認知症の症状の一つに、はたからみてとくに異様に思われる行動があり、問題行動といわれています。問題行動のうちで最も頻度が多く対応に戸惑うのは徘徊です。これはふっと家を出て、あてもなく歩き回り帰り道が分からなくなり、迷子になったりするもので、転倒したり、また、交通事故に合うことにつながりやすくなります。



徘徊をはじめたとした問題行動は、本人の危険も伴い周りもそのまま放置するわけにはいかないために、そのような行動が起こらないようにする対処が求められます。その場合、問題行動を起こすのは、本人が危険性や問題点を知らないためと考え、叱りつけたり、説得したりして行動を止めさせようと考えるものです。



しかし、本人には行動をとるにはそれなりの理由や目的(徘徊の場合は家に帰りたい、散歩に出たいなど)があるわけですから、叱られれば自尊心が傷ついて、行動を止めるどころか反発したり抵抗したりするものです。


したがって問題行動を止めさせるには本人の動機や目的は何かを考えて、欲求が満たされ、かつ危険性がないように対応する必要があります。



徘徊への対応として施設(病院も含む)では自分の部屋へ閉じ込めるのではなく、ホールら施設・病棟内を自由に歩けるようにし、また、他の入居者などとコミュニケーションをもつようにします。
家庭の場合は戸外に多く連れ出す機会を多くするために、散歩や買い物などに一緒に歩くことを試みます。



また、玄関のドアや門の戸などにベルや鈴をつけ、外へ出る場合を知りえるようにし、時間の許す限り後を追ったり、一緒に歩くことです。また、身元がわかるように住所、氏名、電話番号などを書いた名札を衣類などに縫い付けておいたり、ポケットに名札や名前を入れておきます。さらに近くの人々に一人歩きをしていたら教えてもらうよう、とくによくいくスーパーや商店街などの人々にお願いしておきます。


問題行動ってな~に・ホーム長のつぶやき

・病気によって引き起こす夜間せん妄や徘徊、暴力行為を障害行動と呼ぶようになってきました。また、BPSDともよばれます。我々介護者は障害行動と表現して、その対応やリスクの回避ばかりに目がいっていな いだろうか。その人の思いをくみ取 る努力をしているだろうか。
・認知症になってしまった人は何も分からなくて幸せだね、という人がいますが、そんなことはありません。今、認知症の人本人が苦しい思いや気持ちを大勢の前で(講演会など)話し訴えています。
その先がけがオーストラリアの元高官だったクリスティ ーン・ブライディンさんです。本人の思いを書いた本を出版しています。 「わたしは誰になっていくの?」
・認知症の状態にある人とは、何も分からなく、何もできない人ではありません。少し分からない、少しできないことがある「普通 の人」です。その人にあった関わり方をするだけで、その人らしく暮らすことができ、見違えるように変化してきます。









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2009年09月05日

認知症を電車にたとえれば

電車認知症を電車にたとえれば
                               長谷川和夫医師

私たちが毎日の暮らしを普通に続けるためには、認知機能が不可欠です。記憶、言語(言葉のやり取り)見当識(時間や場所について正しく認識すること)、計算、思考、注意力などを適正に働かせ、それに基づいて正しい判断をするのが認知機能です。


認知症を電車にたとえてみます。電車が正常に働くためには、第1に電車に備えられているコンピュータが正しく働くことです。要するに、人間では脳の神経細胞がその役目を果たしていることになります。


第2に、架線からポール(あるいはパンタグラフ)を通して送られてくるエネルギー、すなわち電気を必要とします。この部分が切れたり壊れたりすれば、停電となり電車は動きません。イラストの前輪は鬱病のないことを表現しています。電車電車 鬱病になると意欲と活力が低下します。そうすると注意力が足りなくなって、情報がしっかり入力されずに記憶力が低下し認知症状態に近くなります。




後輪は意識鮮明であることを表しています。意識がはっきりしていない状態、例えば、寝ぼけているときや深酒をしたときは判断力が損なわれます。高齢者では重要な身体病、、感染症、薬物などの影響により、軽度から中等度の意識障害が起こることがあります。これはせん妄といわれます。せん妄は認知症と間違うことがあります。



認知機能という電車が故障を起こして動かなくなった状態が認知症です。認知症には必ず疾病が原因にあります。その筆頭がアルツハイマー病です。(アルツハイマー型認知症とも言います)そのほかに、レビー小体病や前頭側頭型認知症(ピック病)、硬膜下血腫、脳腫瘍なども原因になります。



また、架線からポールを通して電気が来ない状態というのは、血液によって運ばれてくる酸素や栄養が途絶えてしまうと言うことです。これは脳血管障害による認知症です。



その他認知機能の電車が走っていくためには、常に整備され、関連したサービスが整っていることも大切です。例えば、レールが適切に管理され、ATS(自動列車停止装置)のようなものが作動し、駅員や整備士がきちんと電車を整備してくれるということが条件になります。その意味で、電車を正常な状態で動かすために周りの環境が重要であるのと同じように、認知症の人を介護する場合にも、生活している環境を整えることが大切になります。






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2009年09月03日

認知症介護10か条・第8 精神症状

第8条 精神症状

妄想は 話を会わせて 安心感
    (ぼけ予防協会より)

 
認知症老人に診られる症状の一つに妄想があります。妄想とは誤った考えを確信することです。妄想の中では被害妄想がよく見られ、物盗られ妄想、いじめられ妄想等の形で現れます。


妄想には「嫁がお金を盗った」「ダイヤの指輪を盗まれた」「隣の家の人が夜中に来て通帳を盗んだ」とか「嫁からいじめられる」 「冷たく見捨てられる」などと訴えます。そんなことはしていない、どこかにしまい忘れたのではないかと説明しても納得してくれません。


時には興奮して相手を泥棒呼ばわりしすることもあります。家族が相手にしないと近所の家に言って訴えたり、近くの交番に行って訴えたりします。一般に身近な人が妄想の対象になることが多いようです。


このような妄想が何故生じてくるのか本当のところ分かりません。ぼけの影響に加えてお年寄りが拠り所としているもの、例えば、家族、健康、財産、生きがいなどを失うことが原因であることも多いようです。また、同居している家族から冷たく扱われたりし、見放されたと感じたときなどに生じたりします。


このような妄想を訴えたときには、頭ごなしに強い調子で否定したり、その考えを正そうとして理屈で説得しても理解してもらえません。かえって反発心生んだり、妄想がひどくなることがあります。むしろお年寄りの訴えにゆっくりと耳を傾け、話に合わせて受け止め、抱いている不満や不信感を和らげ安心感を与えることが何より大切です。


執拗に訴えるときには、一緒になって探してあげたり、興味ある話題に切り替えたり、好きな民謡を歌ったり、散歩に連れ出したりするなどの工夫をして見ましょう。身近で介護する人たちが日ごろから親密なかかわりをもち、心の通った介護を通してなじみの人間関係を築いていくことや、心安らげる場を作ってあげることが、お年寄りの安心感を生み、自然と妄想の軽減や解消につながるものです。




<幻覚の訴えの解消>

・幻覚は天井に虫などが這う等の幻視が多いです。壁やカーテンのしみなど、幻覚を誘発するような環境は出来るだけ取り除き ましょう。

・部屋の外での介護者同士、家族とのひそひそ話が、幻聴や妄想的誤認を起こす誘因になる場合もあるため、部屋の外での会 話は注意しましょう。

・認知症老人にっとて幻覚は現実のものの中で言葉で否定しても、それを受け入れないばかりでなく、強く拒否するとその介護 者の言葉の強さに反応して、かえって興奮する場合があります。






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2009年08月31日

認知症介護10か条 第7条睡眠

第7条 睡眠
日中を 楽しく過ごさせ 安眠感

                                  (一部ぼけ予防協会より)

睡眠は、休養時間の大部分を占め、身体全体の活動を単に休息させるだけでなく、大脳も積極的に休ませる働きがあります。



そのため、睡眠が不足すると身体がだるくなったり、頭がボーとしてきます。また、頭と身体の疲れをとるには、この両方をバランスよく十分にとることが必要です。睡眠不足が続きますと認知症老人にとっては、いろいろな障害行動、(多動、被害妄想、不穏あど)身体症状(風邪を引きやすい)の誘因になります。したがって、夜間ぐっすり安眠できることは認知症老人が心身ともに快適な生活をおくるために大切なことです。




高齢者の睡眠は一般的に寝つきが悪くなったり、断続的に浅く早朝覚醒などの特徴があります。その要因はさまざまですが、全てが病的なものとは限りません。




不眠を訴える認知症老人に適切に対応する為には、不眠の特徴を知って、その要因を考えて見ることです。

認知症老人は、夜間おきてゴソゴソし昼間眠ると言う昼夜逆転を示したり、睡眠覚醒の周期が乱れ、せん妄症状を起こす場合も多いものです。



睡眠を阻害する要因として、日中の運動不足が目立ちます。日中楽しみながらできる運動やリハビリ、アクティビティー、遊び、家事動作などの疲労感は睡眠を促します。




睡眠を生活リズムの一つとして捉え、夜の睡眠と午睡の取り方、また、運動や食事との関わり合いなどを総合して、考えることが大切です。安易に薬に頼ることは生活リズムを乱すことにもなるので避けなくてはなりません。




(睡眠障害とお年寄りの睡眠の特徴)

年をとると、脳が老化して満足に睡眠がとれなくなり、睡眠の質が悪くなります。睡眠が浅く夜中に何度も目が覚めるのはそのためで、夜の睡眠だけではたりず、昼間の居眠りも多くなります。また、覚醒を保つ力も年とともに衰え、いっそう昼間うとうとするようになります。これを睡眠障害といいます。



人間には25時間の体内時計があり、微妙にずれを調整しながら睡眠を保っています。午睡の時間は30分以内にしましょう。寝すぎると夜、眠れなくなります。朝日に浴びることも睡眠リズムを整えるのに役立ちます。明るいお日さまの光を浴びることが良いのです。不眠が続く時は試してみてください。2日間くらい寝なくてもよしとしましょう。気持ちにゆとりを持って介護をしましょう。翌日には眠れるかもしれません。安易に眠剤にはしってしまうと体内に蓄積されて過鎮静となってしまいます。また、フラツキ等により転倒し骨折してしまうケースもあります。





睡眠障害は、脳の老化に伴う自然の流れなので、防ぎようがありません。ただし、生活習慣を見直すことによって、ある程度は夜の睡眠の質を高めることは可能です。




若い人の睡眠では、寝つくまでの時間も短く、また、ノンレム睡眠が深い場合が多く見られます。これに対してお年寄りの場合は、寝つくまでの時間も長くなり、深い睡眠とレム睡眠が減り、浅いノンレム睡眠や夜中に目が覚める状態が増え、寝ついてから目が覚めるまで眠りが浅い傾向にあります。







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2009年08月24日

認知症介護10か条 第6条活動

第6条 活動


できること 見つけて活かす 生きがいづくり
                                             (ぼけ予防協会より)


 認知症が始まると、ごく簡単なことでも新しいことを覚えるのは難しくなります。しかし、若いころからやっていた仕事や運動、趣味遊びなどは、多少不完全であっても介護者の適切な援助があれば出来ます。



活動はグループごとで行うことで、他者との交流が広がり孤立や不安などの改善につながります。プログラムとその内容は、高齢者の知っているもの、難しいルールのないもので、個々の高齢者が楽しめるものとします。


グループ活動が苦手な高齢者には個別のプログラムを作ります。例えば、さらしに麻の葉模様の線を引き、針に空き意図を棟して渡したところ、あっという間に花ふきんを縫い上げた人がいました。何事にも意欲がない高齢者も、得意なことを行なうときはいきいきと輝きます。




こうした活動を続けることが、精神症状や障害行動(BPSD)の予防や改善にもつながります。在宅での役割も単純な繰り返し
の作業のほうが効果的です。例えば、毎朝新聞の取り込み、食器洗い、洗濯物をたたむなど、分かりやすい時刻を設定して、毎日繰り返し、作業が出来るようにパターン化しておきます。一人で行なうのが困難な場合は、介護者と一緒に行なうようにします。




認知症老人は毎日行なっていることでも、間違えたり失敗したりしますが、叱ったり、注意したり、指導したりしても無意味です。寸前に行なったことを忘れているからです。




危険なことでなければ、「あら、良い方法ですね」と支持し、こんな方法はいかがでしょう」と正しい方法をやってあげると、正しい方法を思い出し行動できます。







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2009年08月18日

認知症介護10か条第5条身だしなみについて

第5条 身だしなみ                      (ぼけ予防協会)

身だしなみ 忘れぬ気配り 張り生まれ


 認知症老人が一日中、寝巻きのまま着替えをしないで、起きたりしていることがよく見かけます。洗面をしても髪にクシを入れなかったり、ひげが伸びたままと言ったことも珍しくありません。介護する人も、認知症老人だから当たり前と考えています。


しかし、認知症老人が、「身だしなみ」に気配りしない様になれば、生活リズムや張りを失って、認知症状を進めるきっかけにもなります。また、身なりが乱れている様子は、周りの人から、さげすまれるもとにもなります。



したがって、寝間着から昼間着に着替え身づくろいして、日中活動的に過ごすようにすることは、本人の気分転換と快い緊張感、楽しい人間関係のために大切なことです。



人間は文化や生活習慣を背景に持った社会的存在です。老人が周囲から疎外されないで、自分なりに培ってきた文化や、生活習慣を持ち続ける手助けをしてあげることが、認知症老人のQOL(生活の質)のために必要です。


老人の人柄や生活習慣をよく知って衣類の色やデザインの好み、着慣れた服装を把握し、その人なりの身だしなみができるように援助していきましょう。



認知症老人に化粧を取り入れたところ、生き生きしてきたという報告もあります。朝の洗面、歯磨き、髭剃り、髪をとく、化粧をする、好みの服に着替えると言った身だしなみの基本を守っていくことは認知症介護の基本のひとつです。




ファッションは心のリハビリ

・時々化粧をしかっりとして通ってくる利用者さんがおられます。そういう時はとっても明るい。色々な職員や利用者さん達から  「きれいね、若くなったみたい」と声を掛けられています。ほめられると嬉しいものです。

・化粧の仕方はしっかり覚えています。若返り、表情も生き生きし、いつもと違った雰囲気となり、穏やかな顔つきで一日を過ご されます。

・お年寄りが生活の意欲を失い、人とのつながりを持とうとしないとき「衣」の工夫はお年寄りを元気にしてくれます。

・女性は美しく、男性はかっこよくありたいものです。そんな配慮や気配りをしてあげましょう。







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2009年08月16日

認知症介護10か条 第4条 入浴

第4条 入浴                           (ぼけ予防協会より)

機嫌みて 誘うお風呂で さっぱりと

 身体の清潔保持は誰にとっても健康保持のために欠かせないことですが、認知症老人は特に清潔観念が乏しいところもあるので、身体を清潔にすることはとても大切なことです。


 もともと入浴は心理的にも爽快感をもたらすうえ、国民性もあって喜ばれるものですが、認知症老人の場合には嫌がる場合もあり,手こずることも少なくありません。



 認知症老人が入浴を嫌がる理由の1つには、裸になることを警戒する心理が考えられます。
いわゆる、理由なく身ぐるみをはがされてしまうことへの抵抗です。また、入浴が億劫に思えることもあります。ですから入浴をスムーズにしてもらうためには強制してもうまくいきません。入浴への動機づけを考えてその時、その状況の中で上手に誘ってみることです。機嫌の良いときに、「温泉に入りましょう」というように、心地よい思いをもたせたり、場合によっては、「一緒に入りましょう」といった誘い方が効果を上げることもあります。



介護する側の都合(早く入浴を済ませたい)を前面に出せば、抵抗感を強めてしまうだけです。誘う側も余裕を持ってどのようなタイミングで、どのような言葉をかけていこうかを工夫してみる姿勢が求められます。



<入浴について>


・ざわざわした雰囲気が認知症のお年寄りを不安にさせます。一人の職員が一人のお年寄りを脱衣場まで誘導し、ッ服を脱ぐ  のを手伝い、お風呂に入るのを援助することが理想です。

・お風呂は体を清潔にするために入るものでもありますが、楽しむためやリラックスするために入る目的もあります。

・ベルトコンベアー方式や物のように脱衣場から浴槽に手渡しリレーされては、のんびりとした気持ちは味わえません。

・人前で裸になるのは恥ずかしいものです。なじみの関係が出来ていない人に服を脱がされたり、風呂に入れられたり、体を洗 われたりすることは、楽しいわけがありません逃げ出したり、大声をを挙げたり、暴れだす人も出たりします。知った人であるこ と、顔馴染みの人がずっと付き合ってくれることで、安心して落ち着いて入ることが出来ます。











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2009年08月12日

認知症介護10か条第3条排泄

一昨日に引き続き排泄についてお話します。(ぼけ予防協会より)

第3条 排泄

排泄は 早めに声かけ トイレット

 認知症介護の中で、手のかかるものの1つが排泄介護です。尿失禁をはじめとして、トイレ以外の所に排尿する行為(放尿)やオムツを勝手に取り外してしまう。また、便をこねたり、壁にこすりつけるなど、さまざまな行為に介護する人は振り回されてしまいます。

 このような排泄の問題は頻繁に時を選ばず起きてくるうえ、本人や周りの環境を汚染し、臭気を伴うだけに深刻です。排泄の失敗が起きてしまうと、本人の自尊心を失わせる上に、周りの人の認知症老人の評価を下げてしまうことにもなります。排泄の問題について適切に対応していくことは、認知症老人の尊厳を守るためにも大切なことです。



 尿失禁や放尿など排泄が関わる問題は、行為の背景や行動の目的を理解することで介護の方法の手がかりが得られます。
尿失禁の場合も尿意を感じてウロウロしたり、オムツを外したりといった行動をとっていることも少なくありませんし、トイレが探せなくて廊下の隅やゴミ箱などに排尿していることも多いものです。したがって、尿失禁や放尿がみられた時には、認知症老人一人ひとりの排尿パターンや排尿行動の特徴を良く知って、排尿時間に合わせたり、また、排尿サインを早めにキャッチしてトイレ誘導すれば、失敗を防ぐことが出来ます。



 トイレの位置がよくわかるように目印(大きな字で「便所」と書いたり、矢印をつける)をつけることもトイレ誘導に有効です。トイレに誘う時の言葉かけ方は、自尊心を傷つけないように命令口調はさけ、「トイレはこちらですよ」といった言葉のかけ方をすると良いでしょう。



<排泄ケアのポイント>


排便、排尿障害に関する観察事項

①.日ごろの排尿排便パターンを把握
 ・排便排尿の回数    ・感覚    ・便の色、尿の色(日中薄い尿のおしっこをすると毒素の排泄が少ないため夜間毒素を  排泄しようと尿の回数が多くなる傾向があります)    
 ・尿や便の量    ・便の硬さ(有形便、軟便、泥状便、水様便)

②.症状の観察
 ・残尿感    。残便感    ・腹痛の有無

③.水分、食事摂取量の観察

④.咀嚼(噛む)の状態を観察
 ・義歯は合っていますか→咀嚼に問題がある場合には消化吸収にも影響があり、
  排便障害の原因にもなります。

⑤.下痢の場合→肛門周囲の皮膚のトラブルをおこしやすい



便秘にさせないための工夫

・水分摂取させやすい体位の工夫(頚部が後ろにそらないように、クッションなどで工夫)
・十分な水分補給(一日1200ml~1500ml)をしましょう
・体操などのリハビリ(何かにつかまり肛門をひき閉めながらかかとをあげる)
・腹部マッサージ(のの字マッサージ)
・超の活動を活発にする食材(食物繊維の多いもの)・食後トイレにすわり気張る訓練
・専小粒を軽くたたいて刺激を与える
・常時おむつの方は定期的にトイレで座位姿勢をとりましょう

緩下剤は出来るだけ使用せずに自然に排便が出るように上記のことで工夫を図りましょう




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2009年08月08日

認知症介護10か条・食事について


認知症介護 10か条(ボケ予防介護より)

第2条 食事

工夫して ゆっくり食べさせ 満足感           



 認知症老人は、自分で食べるという行為はできていても、必要な量をバランスよく、安全に摂取することが難しくなります。そこで、老人の好みに合った食事を規則正しく摂れるような援助が必要です。



激しい徘徊のある人と、自発的に身体を動かすことが出来ない人とでは、エネルギーの消費量が異なります。個人差を考えながら、エネルギーの摂取と消費のバランスを保つよう食事の量を調整しましょう。

食事の内容は歯がなくても、胃腸が悪くなければ家族と同じ物を柔らかく調整したり、細かく刻んだり、のどごしをよくするなど工夫をします。
たとえばトンカツなど、薄切りの豚肉を2~3枚重ねて作り、食べやすい大きさに切って出します。食事は見た目が大切です。歯がない高齢者は粥と細かく刻んだお菜と決め付けないことです。粥食を毎回残す人でも、おむすびや好物のうな重などは残さないものです。


認知症老人は水が欲しくても訴えられません。食事の時の汁やお茶以外に1日1000ml~1200mlを目安に与えるようにしましょう。食事を美味しく食べるには、落ち着いてゆっくりと出来る環境が大切です。異臭のない明るい場づくり、小鳥の声や心の和むような音楽を静かに流すようにしましょう。



食事をこぼしたり、時間がかかってしまうような時でも、しかったり注意したり、お節介をし過ぎないようにしましょう。食事の前後はうがいを進めましょう。うがいが出来ない人には番茶を与えて口の中の清潔が保てるようにします。2人3脚では食事の前に必ず口腔体操をします。又食後の口腔ケアも重要で必ず行っています。


食事を食べようとしないときには、熱があるか、身体の調子が悪い、便秘、義歯が合わない、口内炎があるなど、口の中のトラベル、不安や落ち着かない気分、他のことに気を奪われている、食べ物であることが分からない、食べ方を忘れている、すでに食事をしたと思い込んでいる、介護者の食事の勧め方が適切でないなどが考えられます。


また、食事中や食後にむせたり激しい咳き込みがあるときは誤嚥の危険が有りますので注意しましょう。



<脱水について>

脱水とは、身体から水分や塩分(電解質)が失われて、それまで正常に保ってきた体のバランスが崩れることです。お年寄りや子供には脱水になりやすい傾向にあります。



(観察ポイント)
・口渇(口が渇く)、口の中の粘膜の乾燥、」口唇のひび割れ
・皮膚の乾燥、皮膚の弾力性の低下
・尿量の低下や尿の色が濃くなる
・顔面紅潮、発汗、発熱

<チェックポイント>
・お茶や水などの水分摂取量はどの程度か
・食欲低下の有無、食事摂取量の低下はないか
・排尿回数は減っていないか
・下痢はないか、下痢後の飲水は十分足りているか
・嘔吐はないか
・多尿はないか
・寝ダコからの多量の浸出液はないか



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2009年08月01日

認知症介護10か条・コミュニケーション上手になるには

認知症介護 10か条  (ぼけ予防協会より)

第1条  コミュニケーション            

語らせて 微笑 うなずき なじみ感

 認知症老人の介護は、老人とよいコミュニケーションをきずき、
人間関係をつくって働きかけをしてゆくことが基本です。


会話を主とするコミュニケーションは、よいふれあいの中で相手の人柄の理解や、情緒的な結びつきのもとともなります。家族や社会の援助に依存しなければ生きていけない老人が、そのことで生きる頼りのよりどころを得て、安心、安住することが出来るようなります。
老人は不安の時には、要求や主張を一生懸命に訴えてきますが、普段は一般に受動的で消極的で、言葉の話しかけは決して多くはありません。
 したがって老人に、こちらから話しかけて思いのまま語らせ、耳を傾け受け止めて、訴えには逆らわず間違いは許容して、その心を知ることが大切です。また、心身の障害が重いほど、非言語的(表情、身振り、言葉つき、態度など)な心づかいが必要です。
 老人と心を通わせ、信頼関係を築くためには、温かいまなざし、微笑み、受容を示すうなずき、心を伝える手のぬくもりが大切です。

すなわち、長い人生を歩み社会に貢献し、現在気力も体力も衰えた人を、優しく労う心で接することに尽きます。

話しかけるときには、目をよく見て(難聴者には耳元で)穏やかに、わかりやすい言葉で簡単にはっきりと話しましょう。
老人を馬鹿にして叱り続けたり、その言葉を抑えたりするなどは、もっての外です。

こうして同じ仲間になれたという親近感と安堵感が老人の側に生まれて、「なじみ」の人間関係ができると、老人とのコミュニケーションが図れます。介護も円滑にゆくのです。「対応次第でよくも悪くもなるのが老人」です。
老人の良い点を認めて、良い付き合いをしていくことが大切です。



<介護の現場で必要なコミュニケーションづくりとは>

・利用者さんの傍らにいて同じ方向を向く時間を持つようにしましょう。一緒に同じことに気持ちを向けようという姿勢で寄り添うことが大切です。

・受容することとは、利用者さんの現実をそのまま事実として批判したり、疑ったりではなく、認める気持ちで受け止めましょう。利用者さんが「受け入れられた」と認めてくれなくては、受容するとはいえません。私は、独りではなく、”なかま”がいるという思いにつなげていきましょう。

・受容は癒されると言うことにつながります。防御を解いて楽になりくつろいでいる状態になります。

・コミュニケーションは挨拶から始まります。

・メッセージをうまく共有するためには、技法(テクニック)が必要で、さらに心(マインド)と技能(スキル)を身につけましょう。認知症の利用者さんは感情面が豊かです。心(マインド)が伴っていないと語調やしぐさなどで伝わってしまいます。又技法(テクニック)にのみで技能(スキル)にかけると受容共感が伝わりません。



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2009年04月10日

家族の心理の変化




認知症の人と家族がたどる一般的な心理の変化です 
                杉山孝博Drの「認知症の理解と援助」より

〈STEP 1〉

まさかそんなはずはない、どうしよう

①驚愕・戸惑い:おかしい行動に少しずつ気付き始め驚き戸惑う。

②否 定:周囲にはなかなか理解してもらえない。家族自信も
     病気だということを納得できないでいる。


〈STEP 2〉

ゆとりがなく、追い詰められる

(必要に迫られ、認知症や介護保険サービスに関する情報を手当たりしだい、捜し求め始める)

①混 乱:認知症の人を拒絶しようとする。
      そんな自分が嫌になる。
      認知症症状に振り回され、精神的、肉体的に疲労困ぱい   
      する 。やってもやっても介護が空回りする。

②怒り・拒絶・抑うつ:「自分だけが何故……」「こんなに頑張ってい                           
             るのに……」と、苦労しても理解してもらえ
             ないことを腹立たしく思う。


〈STEP 3〉

なるようにしかならない

①あきらめ:怒ったりイライラしても仕方ないと気付く
(介護保険サービスを使うなどして、生活を立て直し始める)

②開き直り:なるようにしかならないと開き直る。自らをよくやってい
        ると 」と認められるようになる。

③適応 :認知症の人をありのままに受け入れた対応ができる
      ようになる。介護に前向きになる。

〈STEP 4〉    

認知症の世界を認めることができる    

理解:認知症症状を問題ととらえなくなり、認知症の人に対する
     愛しさが増してくる。

〈STEP 5〉

受容:介護の経験を自分の人生において、意味あるものとして位置づけていく  


2009年04月07日

認知症老人のケアのポイント パート6




日常生活の基本動作

今回でケアのポイント 最終回で~す

■ 配膳順は 待てず イライラ ブツブツ ウロウロ組から

■ また、食べる速さの 遅い人から

■ 介助では 食べ物の熱すぎに 注意して 
   特におかゆは 気を使うこと

■ 食事どき 「わたくしの口には ごはんがある」

■ そんなにゆっくり 食べるのでは 疲れて眠たくなりますよ

■ 食べっぷりが よくない時は 要注意

■ あたえる食事の量に迷うとき 食事はひかえめに 
   水分は多めに おやつはあまり制限せず

■ 食卓の 席の位置の大切さを 充分にわかって 
   仲間作り トラブル防止の上からも

■ お互いに ”食べやすい、食べさせやすい” 姿勢を考えて

■ 食物の 喉つめ(嚥下困難) 咀嚼困難 こぼしには
   食べ物の 性状・形状 食器の工夫など きめ細やかな対応を 

■ 老人はしゃれた物より 食べなれたものを 

■ 排便処置を 迷うときには 行なう方が 
   多分正解のことが多い

■ 三日目の つづく便秘は 赤信号

■ おしめかえ 「ちょっと腹巻かえましょう」

■ 入浴日 おいはぎみたいに ならないで 
   お風呂あがりにゃ 化粧水(クリーム)でも

■ ゆでだこ防止は 浴槽内に 温度計を

■ ドライヤーや シャワーの介助は うしろから

■ 機械より 手の支えの方が 安心し

■ 着脱時は 一枚一枚 手渡しで

■ 『左 右 左 右』 のかけ声で

■ 脱衣時に 嫌がるときは 便汚染?



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2009年04月06日

認知症老人のケアのポイント パート5




ケアの留意点

■ 急激な 環境変化は 避けること

■ 手は 心の絆!

■ 老人の よい点認めて よい付き合いを

■ 老人は 動いているうちが 華といえ

■ 老人は 孤独に放置しないこと 安易な寝込ませ
   衰えのもと 安心安住の生活に

■ 老人の メンタルケアは 生活の中

■ 『遠くの身内』 は他人へ

■ 『近くの他人』 は身内へ

■ 認知症老人の生きがいは なじみの人間関係にある

■ なじみの人間関係の 最短距離は 家族なり

■ なじみ関係で 前から知った 人にされ

■ 問題行動を 問題にせず あたりまえに

■ なじみになったら お客さん扱いでなく 共にいる人として

■ なじみになると 挨拶や態度も 変わってくる

■ 介助しすぎて 老人のやれる可能性とチャンスを
   奪わないで!

■ 小さなことでも 『自分が』 『自分の』 ということを
   得させるように

■ 老人が 持ち物がないと 言ったときは 
   まずタモトやフトコロを探れ

■ 老人は 家では骨折が少ないが  入院すると多いのは…

■ 認知症老人は 適応が悪いというけれど…

■ 老人を 入院・入所させると 悪くなるというが…

■ 心身のケアは 出来うる限り 継続して




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2009年04月05日

認知症老人のケアのポイント パート4




学習・教えること

■ はじめから だめだめと決めてかからずに 
  一応時々試みること

■ 字を書いて 示してわかる 人もいる

■ 老人には 簡単にしてパターン化し
  (変化しない決まったかたちに)繰り返し教えること

■ 老人の 可能性 残存機能 
  心身の健康に 絶えずよい刺激を!

■ 童謡 昔の流行歌 軍歌は よく憶えていたりする

■ 老人は 仕事的なものを 楽しみとするものが多い

■ お茶のみ 話 歌って これはたいてい楽しみのよう

■ ぼけても たまにはおしゃれを させてみて





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2009年04月04日

認知老人のケアのポイント パート3




接触・対応

■ 一日の始まりは 笑顔であいさつ
 
■ 遠くで呼んでも 通じない

■ 声掛けは 肩に手をおき 顔をみて

■ お名前で 呼ぶのはよいが 例外も

■ 間違いや 勘違いなどは 受け止めて

■ うろうろと 落ち着かないので 聞いてみる
  「わたしゃ仕事で忙しい」

■ 「どうして」や「なぜ」の追求 こまります

■ 老人の 話はときどき タイムトンネル

■ とんちんかんでも 笑顔で合づち

■ 難しい 事を聞いたり 言わないで  
  答えやすいものから 話はじめてよ

■ 挨拶や 呼びかけなどを 窓口に

■ 老人には やれるものから 困らせず

■ 接して 肩触れ合って 話しかけ 老人と机をはさんで 
  対するよりも 隣に座って くっつくがよし

■ 目の高さ 腰をかがめて じっと見て

■ くり返し 同じ事言っても よく聞いて

■ 老人と 付き合い 行動を 共にして

■ いっぺんに いろんなことを 言わないで

■ 聞き上手は 話し上手

■ 「だめ」 「だめ」 の禁止の代わりに 心の転換

■ 何よりも 老人にとって 必要は 
  頼れる人と 安心の場




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2009年04月03日

認知症老人のケアのポイント パート2




介護の態度・注意 

■ 対応で よくも悪くも なる老人

■ そぶりで気付く 老人のこころ

■ もめごとの 声や音のする時と、妙に静かすぎる時
  ためらわずにのぞいてみる

■ 自覚症の 訴えできない ひと多い

■ 老人を 動かすときには 声かけて

■ 叱るより ほめ上手な 看護婦さん

■ 老人の 話に合わせて 心知る

■ 老人のペースに合わせて ゆっくりと

■ 動く人は たえず視野に入れ 見守って

■ 庭、散歩 足腰きたえて 楽しみも

■ 晴れた日は ゆとりをもって せかさずに

■ おとなしく問題のない人を 忘れずに

■ 老人の 好みに合わせて いたわりを

■ 時にはお茶を のませてよ

■ 口から食べる楽しさ、入浴の気持ちよさ、衣類の好み
  歩く元気さ、人との交わり これらはすべて忘れさせずに

■ 老人をいつもあたたかく もてなして

■ 認知症老人に 向いた生活用品や 医薬品などに 工夫して

■ 老人を たかをくくって 扱わず

■ 眠らねば 理由(わけ)を探って 相手して

■ せん妄は 静かに接して 見守って
   寝かせるように 過ぎるのを待つ

■ 持ち物の 整理は老人の 目の前で

■ 認知症老人を 介護しながら時々は 意識しよう
   たてまえと本音 体裁と実質

■ くさい臭いは もとを探して すぐに断つ

■ 見つけたら 廊下の水は ふきとって

■ 老人は 季節の変わり目にこそ 冷暖房

■ コンクリートと 格子の病棟に うるおいを

■ 介護デー 家族の姿 ちらほらと




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2009年04月02日

認知症老人のケアのポイント パート1



老人の特性

■ 認知症老人には 時間はなくても
   「とき」がある

■ 認知症老人には 自分の「なわばり」はなくても
  なじみの世界ができてくる

■ 認知症老人には 覚えた名前の人はなくても
  顔見知りの なじみの人ができ

■ 昔流の心遣いや礼儀正しさを示すので
  意義を確かめながら 受け止めてかえすこと

■ 恥じらい、遠慮、気配り、丁寧さ,優しさなどは
  見逃さずに応じて、大切にして

■ おやつ時 茶のみ茶碗を めでる人

■ 近寄ると 白衣姿を ほめたたえ
  白さに驚き さわってみたり

■ お風呂では 裸になったら 
  タオルちょうだい




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2009年04月01日

認知症を疑う10の症状



認知症を疑う10の症状
アメリカ・アルツハイマー病協会より

1.仕事に影響する物忘れがある
例:家庭や職場で物忘れが頻繁に起こり、日常生活や
  仕事に支障が生じている

2.なれた仕事が出来にくくなる
例:以前は簡単にできていた買い物、調理、配膳、後片付け
  などが出来にくくなる

3.言葉の問題がある
例:簡単な単語を忘れたり、ふさわしく
  ない言葉を言ったりする

4.時間や場所がわかりにくくなる 
例:自宅の近くで道に迷ったり、どこにいるのかわからなくなる
  家に帰れなくなる

5.判断力が低下する
例:前後逆に着るなど服の着方を間違える
  寒い日に薄着をしたり、暑い日に厚着をしたりする

6.抽象的な思考が苦手になる
例:通帳の数字の意味がわからなかったり
  簡単な計算ができにくくなる

7.置き場所を間違える
例:財布を冷蔵庫などにしまううえ、みつけることが難しい

8.気分や行動が変化する
例:わけもなく気分が変化して、急におこりっぽく
  なることが増える

9.性格が変わる
例:もともと大ざっぱな性格の人が、疑い深くなったり
  些細なことを怖がったりする

10.自発性がなくなる
例:楽しみにしていたことに興味を失い
  関心を示さなくなる


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2009年04月01日

認知症を疑う8の症状



認知症を疑う8の症状
アメリカ・ワシントン大学アルツハイマー病研究センターより

1.判断がむずかしくなる 

例:不適切な決定をして、問題が生じることがある

2.趣味や活動に興味を失う

3.同じことを繰り返す

4.電化製品、道具、小物などの使い方
  覚えにくくなる

5.現在の年月日を覚えられない

6.家計など金銭面で複雑なことが出来にくくなる

7.約束したことを思い出しにくくなる

8.日常生活に必要なことを考えたり
  覚えたりすることが出来にくくなる

例:買い物、食事の用意などを忘れたり
  間違いが多くなる



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