ブログ引越ししました。(2011年12月5日) ≫ http://aisin.i-ra.jp/
2010年03月21日
ほがから介護 感情を恐れない
わが家流でいい!
ほがらか介護
(介護カウンセラー羽成 幸子氏より)
感情を恐れない
介護ほど自分の気持ちをさらけ出してしまう場はありません。今まで気付かなかった自分の意地悪さや、ずるさ、“私って、こんなひどい人間だったのかしら”と驚き、嘆く人もいるのではないでしょうか。人が他人に優しくできるためには、一定の条件が必要です。ある程度自分らしくいられるだけの余裕があれば人に優しくしてあげられるでしょう。
例えば自分の空いた時間をボランティアとして提供する場合です。人の役に立つ場を得て、感謝されるのですから優しい自分でいられます。ところが介護はそうはいきません。相手に合わせて寄り添い、世話をするのです。自分の意思とは関係なく、相手の体と心に寄り添うのですから楽ではありません。
憎しみや悲しみも感情と知る
汚物を垂れ流されたり、部屋中汚されたりしては、憎しみがわくのも当然です。意思の通じない認知症の人に対して、上手なうそをついて、なだめることも必要です。。憎しみ、怒り、悲しみ、うそ・・・。自分からわき出る感情や偽りの心に戸惑うのも無理はありません。ですがその感情を恐れる必要はありません。そう思うほど、また、そうしなくてはならないほど介護者は向き合っているのです。
ある人が海外の高齢者のボランティアに行ったところ、受け入れた施設の責任者が、「あなたは、こんな遠くまで来なくても、すぐそばに親御さんがいるでしょう、親御さんの世話をするほうが、ボランティアより立派な行為です。」と語ったそうです。この言葉に私はとても感動しました。目の前の、自分のすぐ近くにある現実と向き合うことの重要性を、とかく人は忘れがちです。
他人の世話と同じように、自分自身の親の世話も大事です。優しくできない自分と向き合い、それを乗り越える。人間同士として向き合えたとき、人は本当の意味で成長します。私自身、かっては歯ぎしりしながら、わがままな父と向き合っていた自分を、今では懐かしく思い出しています。

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ほがらか介護
(介護カウンセラー羽成 幸子氏より)
感情を恐れない
介護ほど自分の気持ちをさらけ出してしまう場はありません。今まで気付かなかった自分の意地悪さや、ずるさ、“私って、こんなひどい人間だったのかしら”と驚き、嘆く人もいるのではないでしょうか。人が他人に優しくできるためには、一定の条件が必要です。ある程度自分らしくいられるだけの余裕があれば人に優しくしてあげられるでしょう。
例えば自分の空いた時間をボランティアとして提供する場合です。人の役に立つ場を得て、感謝されるのですから優しい自分でいられます。ところが介護はそうはいきません。相手に合わせて寄り添い、世話をするのです。自分の意思とは関係なく、相手の体と心に寄り添うのですから楽ではありません。
憎しみや悲しみも感情と知る
汚物を垂れ流されたり、部屋中汚されたりしては、憎しみがわくのも当然です。意思の通じない認知症の人に対して、上手なうそをついて、なだめることも必要です。。憎しみ、怒り、悲しみ、うそ・・・。自分からわき出る感情や偽りの心に戸惑うのも無理はありません。ですがその感情を恐れる必要はありません。そう思うほど、また、そうしなくてはならないほど介護者は向き合っているのです。
ある人が海外の高齢者のボランティアに行ったところ、受け入れた施設の責任者が、「あなたは、こんな遠くまで来なくても、すぐそばに親御さんがいるでしょう、親御さんの世話をするほうが、ボランティアより立派な行為です。」と語ったそうです。この言葉に私はとても感動しました。目の前の、自分のすぐ近くにある現実と向き合うことの重要性を、とかく人は忘れがちです。
他人の世話と同じように、自分自身の親の世話も大事です。優しくできない自分と向き合い、それを乗り越える。人間同士として向き合えたとき、人は本当の意味で成長します。私自身、かっては歯ぎしりしながら、わがままな父と向き合っていた自分を、今では懐かしく思い出しています。

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2010年03月21日
認知症の予防と備え パート2
認知症の予防と備え パート2
“どんな人でも”との心構えを
(『認知症ケア新常識伊刈弘之著・日綜腱、『スーパー図解 認知症・アルツハイマー病』伊藤英喜・栗田圭一監修)
認知症は初期の頃から薬を使用すれば、ある程度、進行を抑えることができるといわれています。そのためにも、多くの病気と同じく、早期発見が大切です。前回に続き、認知症の備えについてまとめてみました。
「中核症状」と「周辺症状」
認知症の症状は2つに大別されます。脳の認知機能の直接的な症状としての「中核症状」とそれが原因となって日常生活に支障となる「周辺症状」です。主なものは以下の通りです。
●中核症状
・記憶障害・判断力障害・日付や居場所が分からない(見当識障害)・道具の使い方や物の名前、それが何であるかが分からないなど(失効、失語、失認)
●周辺症状
・徘徊・暴言や暴力・多弁多動・幻覚や妄想・失禁や不潔行為
いずれも、日常生活に少なからず支障をきたすことになり、本人はもちろん、一緒に生活する家族の負担も増えることになります。
新たな薬の承認申請も
現在、残念ながら完治させる薬はありませんが、中核症状の進行を遅らせる薬は、すでに開発され、治療の現場でも使われています。国内で唯一、認可されている『ドネベジル」(製品名アリセプト)は、軽度から中度に対し、効果があるとされています。さらに今月、欧米で広く使用されている「メマンチン」と「ガランタミン」が製造する製薬会社によって薬事法に基づく承認申請が出されたと報道されました。。
メマンチンは、中度から重度の患者に対して効果が期待できるといわれています。承認されれば国内患者に対して薬物療法の選択肢が、より一層増えることになります。
生活支援は知恵を借りて
認知症患者の生活支援をスムーズに行なうポイントとして、周囲の家族が理解しておくべき点がいくつかあります。以下のような点はあくまで例であり、実際には個人によって異なります。専門家の知恵を借りると、良い解決方法が見つかる場合があります。
●食事
認知症では自らの体調を性格に表現できないことがあります。急に食事の量が減ったり、なかなか食べなかったりする場合、循環器や感染症など、他の病気の可能性もあります。
●入浴
入浴を断られた場合、いったんは引き下がり、数分後に再び進めて見ましょう。これを繰り返しているうちに、成功することがあると思います。また、寒い脱衣場では暖房を効かせておくこと。自ら脱ごうとすることもあります。
●住居
必要に迫られて家を新築したり転居したりすることがあります。このような場合、急な住環境の変化が患者の生活全般に影響を及ぼすことがあります。生活用品や室内配置を、できるだけ以前と同じようにすることが、早くなれるコツだといわれています。
●こだわり
ケアする家族やスタッフ、方法について、こだわりを見せることがあります。これらを観察し理解して対処するとスムーズにいくともあります。
初期症状を見逃さない
他の病気と同様、認知症の場合も、早期に発見して、早期に治療を開始することが、症状の進行を抑えるカギとなります。進行を少しでも抑えられれば、周囲で支援する家族等の負担も、それだけ軽くなる可能性があります。ちなみに認知症の初期症状には、以下のようなものがあります。
●何度も同じことを言う
●日付や時間、人の名前が分からなくなる
●金銭管理ができなくなる
●不安から落ち込んだりイライラしたりする
これらの症状を感じたら、自発的に診断を受けることが、早期治療、ひいては認知症の進行を遅らせることにつながります。初期の頃は自分で気付くこともあるはずです。しかし、そのときは誰もが不安を感じ、受診をためらってしまうでしょう。
認知症は決して特別な人が発症するものではなく、誰にでも起こりうるのだという心構えが必要かも知れません。そして、重症化する前に、早めの受診を心がけたいものです。

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“どんな人でも”との心構えを
(『認知症ケア新常識伊刈弘之著・日綜腱、『スーパー図解 認知症・アルツハイマー病』伊藤英喜・栗田圭一監修)
認知症は初期の頃から薬を使用すれば、ある程度、進行を抑えることができるといわれています。そのためにも、多くの病気と同じく、早期発見が大切です。前回に続き、認知症の備えについてまとめてみました。
「中核症状」と「周辺症状」
認知症の症状は2つに大別されます。脳の認知機能の直接的な症状としての「中核症状」とそれが原因となって日常生活に支障となる「周辺症状」です。主なものは以下の通りです。
●中核症状
・記憶障害・判断力障害・日付や居場所が分からない(見当識障害)・道具の使い方や物の名前、それが何であるかが分からないなど(失効、失語、失認)
●周辺症状
・徘徊・暴言や暴力・多弁多動・幻覚や妄想・失禁や不潔行為
いずれも、日常生活に少なからず支障をきたすことになり、本人はもちろん、一緒に生活する家族の負担も増えることになります。
新たな薬の承認申請も
現在、残念ながら完治させる薬はありませんが、中核症状の進行を遅らせる薬は、すでに開発され、治療の現場でも使われています。国内で唯一、認可されている『ドネベジル」(製品名アリセプト)は、軽度から中度に対し、効果があるとされています。さらに今月、欧米で広く使用されている「メマンチン」と「ガランタミン」が製造する製薬会社によって薬事法に基づく承認申請が出されたと報道されました。。
メマンチンは、中度から重度の患者に対して効果が期待できるといわれています。承認されれば国内患者に対して薬物療法の選択肢が、より一層増えることになります。
生活支援は知恵を借りて
認知症患者の生活支援をスムーズに行なうポイントとして、周囲の家族が理解しておくべき点がいくつかあります。以下のような点はあくまで例であり、実際には個人によって異なります。専門家の知恵を借りると、良い解決方法が見つかる場合があります。
●食事
認知症では自らの体調を性格に表現できないことがあります。急に食事の量が減ったり、なかなか食べなかったりする場合、循環器や感染症など、他の病気の可能性もあります。
●入浴
入浴を断られた場合、いったんは引き下がり、数分後に再び進めて見ましょう。これを繰り返しているうちに、成功することがあると思います。また、寒い脱衣場では暖房を効かせておくこと。自ら脱ごうとすることもあります。
●住居
必要に迫られて家を新築したり転居したりすることがあります。このような場合、急な住環境の変化が患者の生活全般に影響を及ぼすことがあります。生活用品や室内配置を、できるだけ以前と同じようにすることが、早くなれるコツだといわれています。
●こだわり
ケアする家族やスタッフ、方法について、こだわりを見せることがあります。これらを観察し理解して対処するとスムーズにいくともあります。
初期症状を見逃さない
他の病気と同様、認知症の場合も、早期に発見して、早期に治療を開始することが、症状の進行を抑えるカギとなります。進行を少しでも抑えられれば、周囲で支援する家族等の負担も、それだけ軽くなる可能性があります。ちなみに認知症の初期症状には、以下のようなものがあります。
●何度も同じことを言う
●日付や時間、人の名前が分からなくなる
●金銭管理ができなくなる
●不安から落ち込んだりイライラしたりする
これらの症状を感じたら、自発的に診断を受けることが、早期治療、ひいては認知症の進行を遅らせることにつながります。初期の頃は自分で気付くこともあるはずです。しかし、そのときは誰もが不安を感じ、受診をためらってしまうでしょう。
認知症は決して特別な人が発症するものではなく、誰にでも起こりうるのだという心構えが必要かも知れません。そして、重症化する前に、早めの受診を心がけたいものです。

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