ブログ引越ししました。(2011年12月5日) ≫ http://aisin.i-ra.jp/

スポンサーサイト


上記の広告は30日以上更新(記事投稿)のないブログに表示されています。  

Posted by スポンサーサイト at

2009年09月25日

新型インフルエンザ対策研修会in清水テレサ

新型インフルエンザ対策研修会











昨日の午後清水テレサにて静岡県厚生部主催による新型インフルエンザ対策研修会が行われました。対象はで社会福祉施設職員(各施設1~2名程度)500名の参加がありました。県内7日ヶ所で行われる大規模の研修会です。第一部は講師静岡県立静岡がんセンター感染症科部長・大曲貴夫先生、第二部は新潟県高齢者総合ケアセンターこぶし園看護・介護部長吉井靖子先生の講演が行われた。


なぜ新型インフルエンザ対策が必要か(大曲先生の講演から)

インフルエンザの影響として2つの軸が考えられます。1つは広がりやすさ、2つめは重症化しやすいかどうかです。感染率は通常のインフルエンザより高いか低いか

・ROで表しますと
今回のインフルエンザRO1.2-1.8(1より上か下かで判断します)大きければ広がりやすい
麻疹9-16、水痘7-11、百日咳10-18、季節性のインフルエンザ1.3

・病原性は高いかどうか・死亡率
メキシコ0.4%、スペイン風邪1-2%、アジア風邪0.5%、季節性インフルエンザ0.1%

現段階では新型インフルエンザは季節性インフルエンザと同等化やや高めです。



・罹患率と死亡率を掛け合わせると
              罹患率         死亡率         超死亡

季節性         5-10%        0.01~0.1        6.4千ー1.3万人

新型インフルエンザ   5%           0.4%            2.6万人
(2009年)              (20人に1人)

新型インフルエンザ   10%           0.4%            5.2万人(4~5倍)
               とすると




・施設に大きな負担がかかる可能性

人員不足:多くの職員が同時に休む可能性、職員が大量に罹患。一定期間休まざるを得ない。
また、学級閉鎖→多くの職員が休まざるを得ない。



・インフルエンザの特徴
 突発の高熱(95%)、筋肉痛、全身倦怠感(31%)、咽頭痛(39%)、咳(59%)鼻汁(33%)、頭痛、胸部違和感、眼痛



・年代別感染者割合
  5~9歳(20.6%)   10~14(19.6%)    16~19(16.7%)



・人に感染する期間は?
発症後3~5日 感染力が一番強い
 咳や鼻水から感染  7日前後は感染力はあります。


・診断  迅速高原検査  陰性でも否定できない


・肺のレントゲン 正常な肺は透きとおって黒く写るが真っ白く写る 呼吸苦肺炎


・インフルエンザの合併症   細菌性肺炎、うっ血性肺炎、Reye症候群
                   インフルエンザ脳症、心筋炎、慢性肺疾患



・重症になる恐れのある人
 乳幼児、高齢者、妊婦、糖尿病、透析をしている方



・インフルエンザの治療   休養と対症療法  抗ウィルス薬 リレンザ(吸引薬)、タミフル(48時間以内に服用)
症状を短縮させたり軽減させる可能性  治療期間は5日間

 避ける薬 アスピリン(脳症になりやすい)、サリチルサン、NSAIbs



・インフルエンザワクチンの効果
 65歳以下  発症予防70~90%下げられる。
 発症予防  30~40%、入院の予防 50~60、死亡の予防 80%



・ワクチン接種、肺炎球菌ワクチン→肺炎球菌感染症、インフルエンザの重篤な合併症を低下させます



・インフルエンザは何故うつるのか
 接触感染(ドアノブ、電車のつり革)ウィルスの付着したものに触れた後目や鼻、口などに触れることで粘膜、結膜から感染
 顔に手を持っていかない!

 飛沫感染 2m以内の範囲 感染している人の咳やくしゃみからの飛沫で感染する


手洗い
科学的に効果を証明された有効な方法です。
バカにしてはいけません。すごく効果があります。
アルコール速乾性手指消毒薬→手の全面にすりこむこと。殺菌効果が出るまでの時間→15秒以上
手が目で見て汚れているとき→石鹸と流水で洗う 洗い残しの多いヶ所親指、指先、爪、手首→30秒以上丁寧に!

石鹸とアルコール消毒でかぶれる人がいます。皮脂がとれ手荒れの原因となる。手荒れは院内感染起こしやすいので注意



・マスクは顎の下まで覆いましょう。くしゃみや咳が出たらハンカチやちっしゅなどで口をふさぐのがエチケット。なければ腕で口をふさぎましょう。その後は手が汚染しているのですぐに手を洗いましょう。人がだれもいないのにマスクをしても意味がないです。人からもらいやすいところだけでよい。

・うがいは水だけで十分です。 




にほんブログ村ランキング参加中!よかったらクリックして下さい
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ
  


Posted by 2人3脚 at 22:05Comments(5)スタッフヘ 業務連絡

2009年09月25日

認知症をよく理解するための8大法則 1原則 パート2

認知症をよく理解するための8大法則1原則
                               認知用の人と家族の会 副代表杉山孝博

(b)全体記憶の障害

これは、「出来事の全体をごっそり忘れてしまう」ことを言います。私達の記憶力ははかないもので、細かいことはほとんど忘れてしまいますが、大きな出来事、重要と感じたことは記憶にとどめます。ところが、認知症が始まると自身が体験したできごと全体を忘れるようになります。



デイサービスから帰ってきた認知症の人に、家族が、「今日どこへ行って何をしてきたの」と尋ねても、「どこも行かないで一日中家にいた」とまじめな顔をして答えるのが普通です。デイサービスに参加したこと全体をきれいさっぱり忘れているからです。



また、食べた直後に「まだ食べていないから、早くごはんを用意して」「食事をさせないで殺すつもりか」という場合に、この法則が適用できます認知症の人はある時期、異常な食欲を示すときがあります。一人分食べても空腹感が残っていて、しかも食べたことを忘れる(細かい献立の内容を忘れるだけではない)ため、前述の要求が出てくるわけです。「今食べたばかりでしょう。これ以上食べるとおなかをこわすからダメよ」という言い方はダメで、「いま、準備しているから少し待っていてね」「おなかがすいたのね。おにぎりがあるからこれを食べていてね」のように対応した方がうまくいきます。



(C)記憶の逆行性喪失

「記憶の逆行性喪失」とは蓄積されたこれまでの記憶が、現在から過去にさかのぼって失われていく現象をいいます。「その人にとって現在」は、最後に残った記憶の時点になります。この特徴を知っていると、認知症の置かれている世界を把握することができ、どのように対応すればよいかもわかってきます。



家族の顔すらわからなくなると、家族は戸惑ったり、嘆いたりしたあげく記憶を呼び戻そうと努力して、混乱に陥ります。しかし、認知症の人にとって妻は30歳代の若い女性であり、子供は小学生であるので、目の前の老婦人や成人した息子を家族と認めようとしません。


次のように考えるとよいでしょう。タイムマシンで数十年後の世界に送られた私たちの前に成長した子供がやってきて、あなたの子供ですよといわれても信じないように、認知症の人は現在の世界を認めようとしないのです。あくまで説得しようと試みる人間を、自分をペテンにかけようとする敵とみなす場合もあるのだということを・・・。



夕方になるとそわそわ落ち着かなくなり、荷物をまとめて家族に向かって「どうも世話になりました。家に帰らせてもらいます」といって、丁寧に挨拶して出かけようとすることは認知症の人にしばしば見られます。夕暮れ時に決まっておきますから、“夕暮れ症候群”と呼ばれています。



30~40年前の世界に戻った本人にとって、昔の家と雰囲気が違う、現在住んでいる家は他人の家であり、夕方になれば自分の家に帰らなければならないという気持になるのだと考えれば、了解できるのではないでしょうか。そういう人に向かって「ここはあなたの家ですよ」と説得しても通じません。玄関にカギをかけて出さないようにしたりすると、「よその家に閉じ込められた」というとらえ方をして、大暴れをするのも無理もないことです。



大事なのはその状態の本人の気持を一旦受け入れて、「お茶を入れましたから飲んでいってください」「夕食をせっかく用意したので食べていってください」とか、「それでは途中までお送りしましょう」など、いろいろな対応の仕方を工夫できるでしょう。



また、精神科で幻覚、妄想、と呼ばれている症状も、認知症の人の体験や思考の、ある断面の世界であると考えれば、異常な世界でなくなります。性的異常行動もこの法則を理解しておくと、さほど異常とは思えなくなります。80~90歳の老人の行動ではなく、40~50歳の壮年の性的行動ととらえなおしてみたらどうでしょうか。



以上のように、「記憶の逆行性喪失」は、応用範囲が広く、認知症の人の気持や置かれている世界を理解するのに不可欠の特徴であるといえるでしょう。








にほんブログ村ランキング参加中!よかったらクリックして下さい
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ