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2010年01月03日

杉山ドクターのやさしい医学講座

第1章 高齢者の疾病と主な症状
                    (認知症の人と家族の会 副代表 杉山孝博医師より)

10.便秘

腹痛・腰痛などと並んで、便秘はお年寄りの訴える最もありふれた症状の1つです。食物や空気を取り入れて、便や呼気として排出することは生きるための最も基本的な行為です。排便が傷害されると腸閉塞となって生死にかかわります。



私はよく、「便秘で問題となるのは、腹痛や吐き気などのつらい症状がある場合や、食欲が落ちて体重が減っていく場合などであって、苦痛もなく食欲もあるならば、心配することはありません。ただし、大腸の病気が増えてきましたので、最近になって症状が強くなっているようでしたら、大腸の検査が一度は必要です」と、患者さんに答えるようにしています。



ここで排便のメカニズムを考えて見ましょう。大便が直腸にたまって直腸の粘膜を押し広げると、骨盤にある神経中枢から直腸に分布している知覚神経が興奮して、脳に信号を送って便意を発生させます。それをきっかけに、一連の反射が起こります。大腸とくにS状結腸のぜん動(*)が活発となって便を直腸に送り、腹筋や横隔膜などが緊張して(力む)腹圧を上げて便を押し出そうとし、肛門を閉じている筋肉(肛門括約筋)がゆるみ、便が対外に押し出されます。このような一連の動きが協調し合って排便がおこなわれるのです。



便秘を防ぐためには、次のような注意が必要です

①.排便習慣:直腸に便がたまった状態が続くと、知覚神経の感受性が落ちて興奮しなくなり、便意が起こりにくくなります。直腸に便をためすぎないためには、毎日決まった時刻に排便する習慣が大切です。家庭にいていつでもトイレに行けると思って習慣づけない主婦が便秘しやすいのです。



②.運動:毎日便通のあった人でも、骨折などで臥床状態になりますと便秘しやすくなります。身体を動かす事は大腸のぜん動を促し、腹筋をきたえます。臥床でも出来る範囲で身体を動かすことが必要となるのです。



③.食べ物:便通をよくするには繊維物のあるものを多く摂るべきです。昔ながらの日本食、特に根菜類を食べることが、便秘だけでなく、最近増加している 大腸がんの予防にも良いのです。




上記の3つの注意を守った上で、それでも便秘が続くようであれば、薬などによる治療が必要なときがあります。しかし、毎日でないからといって薬を使う必要はありません。先に述べたような便秘による困った症状が出なければ、数日便が出なくても薬を使わなくてよいのです。ただし、過去に開腹手術を受けた既往歴がある方などは腸が癒着しているなど腸閉塞を起こしやすい人は毎日出すようにすべきです。



ところで便秘は、大腸や直腸の病変、糖尿病、など全身に関わる病気の1つとして現れることがあります。精神安定剤や、咳止めの薬などの副作用として便秘が出現することがあります。定期的な検診によって、貧血や便の潜血反応陽性などの異常が明らかになり、大腸がんが発見される例は希ではありません。このような可能性を考えて、薬を飲んでよしとするのではなく、早い時期に、一度は診察を受けるようにしたいものです。

*消化管に見られる運動の1つで腸管の一部が収縮し、その運動によって肛門側に腸内容を移送する働きを持つ。









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Posted by 2人3脚 at 16:17Comments(2)医学講座

2010年01月03日

2人3脚 初詣

元旦、近くの神社に2人3脚の利用者さんと
初詣に出かけました。皆様どんな願い事をしたのでしょうか








K様 96歳 今年も初詣に来れてよかったですね顔02

 






ここをクリックすると初詣の様子を大きく見ることが出来ます
                ↓

















 





















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Posted by 2人3脚 at 12:47Comments(8)2人3脚の日常