ブログ引越ししました。(2011年12月5日) ≫ http://aisin.i-ra.jp/
2011年05月12日
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2011年05月12日
医師の目・人の目認知症 第34条知識が介護の負担軽減
医師の目・人の目
「知ってますか?認知症」 パート34
公益法人認知症の人と家族の会・公益法人認知症の人と家族の会副代表
神奈川県支部代表・公益法人認知症グループホーム協会顧問
川崎幸(さいわい)病院 杉山孝博
共同通信社の配信で、下記の地方紙に平成21年4月以降1年間にわたって毎週連載されました。杉山先生の許可を得まして連載52回シリーズをお届けいたします。(高知、中国、埼玉、上毛、徳島、千葉、下野、佐賀、岐阜、新潟日報、山陰中央新報、山梨日日、宮崎日日、熊本日日中部経済、日本海、秋田魁新報、山形、愛媛、琉球などの新聞社から配信されました。
知識が介護の負担軽減
医療や介護の現場にいて感じるのは、知識不足からもたらされる混乱が非常に多いことだ。必要不可欠な知識が適切なタイミングで得られると、介護の混乱も介護の負担も軽くなるのは間違いない。予備知識も経験もなく、介護にかかわり始めた人は、直面する症状に振り回されて右往左往するばかりで、地域包括支援センターや「認知症の人と家族の会」などに相談することも介護に関する本を読んで知識を得ることも出来なのが普通だ。
「あなたが自分の娘だと分からなくなったのは、昔の世界に戻っているからなのですよ」「『症状出現強度の法則』があって、身近な人に強い症状を出すのが特徴です。身近な介護者を信頼しているから、安心して症状を出していると理解してください」「感情が非常に敏感です。あなたがイライラしていると、本人も落ち着かなくなります。演技だと思って、良い感情を残すような対応をしましょう。その方があなたにとっても楽になりますよ」
このような知識が得られるだけでも、介護者の気持ちが変わり、負担が軽くなる例は数多い。最近は、介護用品に関するパンフレットや雑誌、ケアマネジャーから容易に得られるようになった。しかし、「必要なときに必要な物を」という観点から見ると、必ずしも満足できる状態ではない。老人性難聴が始まると、家族は大声で話さなければ通じないというもどかしさのため、心身ともに疲れ果てる。しかも本人には周囲の人の話が分からないため「ひそひそ話をしているのは、自分に対して何かたくらんでいるに違いない」という被害妄想につながることも少なくない。
補聴器を購入して使わせようとしても、必要性を感じない認知症の人にとっては、うるさく煩わしい物でしかない。使わないばかりか数十万円もする補聴器をなくしてしまうこともある。そのようなとき、100円ショップで売っているメガホンや「もしもしホン」」という伸縮自在のプラスチック製チューブを紹介すると、普通の声で話せるので、家族から感謝されること請け合いだ。
介護保険による介護サービスや訪問診療、訪問看護といった制度も、予め知っていると気持ちが楽になる。認知症相談や家族教室、家族の会のつどいにも、何とか都合をつけて、積極的に参加するのがよい。そこから得られるものは少なくないはずだ。「知は力なり」だからである。
<ホーム長のつぶやき>
いま、私も学びながら介護をしています。「知は力なり」その通りなのです。知識を得ないで介護しますと、認知症本人を理解できず、混乱させてしまいます。驚くほど認知症の方は感情が非常に豊かで敏感です。千差万別いろいろな認知症の病気があり症状も個人差があります。先生は非常にいいことを言ってくださる。介護のことをもよく解っていてくれる。100円均一のメガホン、いいかもしれない。早速1ヶ購入してみましょう。携帯電話のような「もしもしホーン」は2人3脚でも使っています。

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「知ってますか?認知症」 パート34
公益法人認知症の人と家族の会・公益法人認知症の人と家族の会副代表
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川崎幸(さいわい)病院 杉山孝博
共同通信社の配信で、下記の地方紙に平成21年4月以降1年間にわたって毎週連載されました。杉山先生の許可を得まして連載52回シリーズをお届けいたします。(高知、中国、埼玉、上毛、徳島、千葉、下野、佐賀、岐阜、新潟日報、山陰中央新報、山梨日日、宮崎日日、熊本日日中部経済、日本海、秋田魁新報、山形、愛媛、琉球などの新聞社から配信されました。
知識が介護の負担軽減
医療や介護の現場にいて感じるのは、知識不足からもたらされる混乱が非常に多いことだ。必要不可欠な知識が適切なタイミングで得られると、介護の混乱も介護の負担も軽くなるのは間違いない。予備知識も経験もなく、介護にかかわり始めた人は、直面する症状に振り回されて右往左往するばかりで、地域包括支援センターや「認知症の人と家族の会」などに相談することも介護に関する本を読んで知識を得ることも出来なのが普通だ。
「あなたが自分の娘だと分からなくなったのは、昔の世界に戻っているからなのですよ」「『症状出現強度の法則』があって、身近な人に強い症状を出すのが特徴です。身近な介護者を信頼しているから、安心して症状を出していると理解してください」「感情が非常に敏感です。あなたがイライラしていると、本人も落ち着かなくなります。演技だと思って、良い感情を残すような対応をしましょう。その方があなたにとっても楽になりますよ」
このような知識が得られるだけでも、介護者の気持ちが変わり、負担が軽くなる例は数多い。最近は、介護用品に関するパンフレットや雑誌、ケアマネジャーから容易に得られるようになった。しかし、「必要なときに必要な物を」という観点から見ると、必ずしも満足できる状態ではない。老人性難聴が始まると、家族は大声で話さなければ通じないというもどかしさのため、心身ともに疲れ果てる。しかも本人には周囲の人の話が分からないため「ひそひそ話をしているのは、自分に対して何かたくらんでいるに違いない」という被害妄想につながることも少なくない。
補聴器を購入して使わせようとしても、必要性を感じない認知症の人にとっては、うるさく煩わしい物でしかない。使わないばかりか数十万円もする補聴器をなくしてしまうこともある。そのようなとき、100円ショップで売っているメガホンや「もしもしホン」」という伸縮自在のプラスチック製チューブを紹介すると、普通の声で話せるので、家族から感謝されること請け合いだ。
介護保険による介護サービスや訪問診療、訪問看護といった制度も、予め知っていると気持ちが楽になる。認知症相談や家族教室、家族の会のつどいにも、何とか都合をつけて、積極的に参加するのがよい。そこから得られるものは少なくないはずだ。「知は力なり」だからである。
<ホーム長のつぶやき>
いま、私も学びながら介護をしています。「知は力なり」その通りなのです。知識を得ないで介護しますと、認知症本人を理解できず、混乱させてしまいます。驚くほど認知症の方は感情が非常に豊かで敏感です。千差万別いろいろな認知症の病気があり症状も個人差があります。先生は非常にいいことを言ってくださる。介護のことをもよく解っていてくれる。100円均一のメガホン、いいかもしれない。早速1ヶ購入してみましょう。携帯電話のような「もしもしホーン」は2人3脚でも使っています。

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