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2009年10月16日
Q&A お年寄りのうつと認知症のうつのちがいは何でしょう
Q 44 お年寄りに見られるうつと認知症にみられるうつの違いを教えてください。親戚のおばさんがうつで家の中に引きこもっていることが多いのですが、認知症ではないかと思うくらい忘れっぽくなっています。
A:私たちも、日常の生活の中で体調が悪かったり、仕事がうまくいかなくなると、憂うつな気持ちになりますが、普通なら1~2日くらいで気分は元にに戻ってきます。それに対してうつ気分が1週間も2週間も続くのがうつ病です。うつ病はもともと認知機能の病気ではなく、感情の病気です。うつ病の症状には①.うつ気分②.意欲の低下③.身体的症状に分けられます。
(長谷川和夫 認知症知りたいことガイドブックより)
第1は、うつ気分です。何をしても面白くない。不安で淋しい。そして、暗い気持ちが続いて悲観的な思いにとらわれ死にたくなります。第2は、意欲の低下です。何事にもやる気をなくして、おっくうになります。注意力が低下するとともに、考えもまとまらず、決めることが難しくなります。その状態はまるで認知症のように見えてしまいます。第3は、身体的な症状です。頭痛や頭重感、肩こり、不眠、食欲不振、便秘などが起こり、体重も減ってきます。ただし、これらの3つの症状は、常に全部あるわけではなく、個人差や経過によっても変わります。
うつ病が治ると、この認知症に似た症状は消失するため、それを一過性の認知症とか仮性認知症とかいいます。この仮性認知症と本物の認知症とを間違えないようにしないと大変です。うつ病の場合は生きていくことに空しさを感じ、死にたくなって、自殺する可能性があります。しかもうつ病は抗うつ薬等の薬物療法で直すことができるのですから、この両者をきちんと判別することが重要です。
仮性認知症と本物の認知症を見分けるポイント
うつ病の場合は、口数が少なく、日常の生活において行動量が少なくなり、外出や人に合うことを避けるようになります。また、悲観的で愚痴っぽくなり、「あんなことをしなければよかった」などと自分を責めたり、過去のことをくよくよ悩んだりします。その他、からだの不調をやたらと訴えます。
「肩がこる」「便秘がひどい」「疲れやすい」「眠れない」「胃腸の具合が悪い」「食欲がない」などと、暗い表情をしてくどくどとぼそぼそ繰り返すのが特徴です。
それに対して本物の認知症の人はよく喋るし、がっくりもしていません。むしろ元気そのもので、身体の不調を訴えることもなく、「どこも悪くない」と主張します。突拍子もないことを言いますが、くどくどとは言いません。そういうところが大きく違うのです。
それにうつ病は、配偶者を亡くすとか、大切にしていた陶器を壊されたとか、かわいがっていたペットが死んだというような喪失体験(事件)に引き続いて起こるケースが多いのです。お年寄りが丹精こめて手入れしてしていた盆栽を、ある夜、酔っ払いが庭に入ってきてむちゃくちゃに壊してしまい、それをきっかけに翌日からうつ病になってしまったという例もあります。
特にお年寄りの場合、短い期間にこうした喪失体験が1つだけでなく、いくつも重なって起こることがあります。定年退職で社会的な役割を失った、身体の調子がどうも悪い、仲の良かった友人が亡くなった、老後の収入としてあてにしていたアパートの経営が不景気でうまくいかなくなった・・・。このような体験が重なり合い、それをきっかけにしてうつ状態を起こすことがしばしばあります。

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A:私たちも、日常の生活の中で体調が悪かったり、仕事がうまくいかなくなると、憂うつな気持ちになりますが、普通なら1~2日くらいで気分は元にに戻ってきます。それに対してうつ気分が1週間も2週間も続くのがうつ病です。うつ病はもともと認知機能の病気ではなく、感情の病気です。うつ病の症状には①.うつ気分②.意欲の低下③.身体的症状に分けられます。
(長谷川和夫 認知症知りたいことガイドブックより)
第1は、うつ気分です。何をしても面白くない。不安で淋しい。そして、暗い気持ちが続いて悲観的な思いにとらわれ死にたくなります。第2は、意欲の低下です。何事にもやる気をなくして、おっくうになります。注意力が低下するとともに、考えもまとまらず、決めることが難しくなります。その状態はまるで認知症のように見えてしまいます。第3は、身体的な症状です。頭痛や頭重感、肩こり、不眠、食欲不振、便秘などが起こり、体重も減ってきます。ただし、これらの3つの症状は、常に全部あるわけではなく、個人差や経過によっても変わります。
うつ病が治ると、この認知症に似た症状は消失するため、それを一過性の認知症とか仮性認知症とかいいます。この仮性認知症と本物の認知症とを間違えないようにしないと大変です。うつ病の場合は生きていくことに空しさを感じ、死にたくなって、自殺する可能性があります。しかもうつ病は抗うつ薬等の薬物療法で直すことができるのですから、この両者をきちんと判別することが重要です。
仮性認知症と本物の認知症を見分けるポイント
うつ病の場合は、口数が少なく、日常の生活において行動量が少なくなり、外出や人に合うことを避けるようになります。また、悲観的で愚痴っぽくなり、「あんなことをしなければよかった」などと自分を責めたり、過去のことをくよくよ悩んだりします。その他、からだの不調をやたらと訴えます。
「肩がこる」「便秘がひどい」「疲れやすい」「眠れない」「胃腸の具合が悪い」「食欲がない」などと、暗い表情をしてくどくどとぼそぼそ繰り返すのが特徴です。
それに対して本物の認知症の人はよく喋るし、がっくりもしていません。むしろ元気そのもので、身体の不調を訴えることもなく、「どこも悪くない」と主張します。突拍子もないことを言いますが、くどくどとは言いません。そういうところが大きく違うのです。
それにうつ病は、配偶者を亡くすとか、大切にしていた陶器を壊されたとか、かわいがっていたペットが死んだというような喪失体験(事件)に引き続いて起こるケースが多いのです。お年寄りが丹精こめて手入れしてしていた盆栽を、ある夜、酔っ払いが庭に入ってきてむちゃくちゃに壊してしまい、それをきっかけに翌日からうつ病になってしまったという例もあります。
特にお年寄りの場合、短い期間にこうした喪失体験が1つだけでなく、いくつも重なって起こることがあります。定年退職で社会的な役割を失った、身体の調子がどうも悪い、仲の良かった友人が亡くなった、老後の収入としてあてにしていたアパートの経営が不景気でうまくいかなくなった・・・。このような体験が重なり合い、それをきっかけにしてうつ状態を起こすことがしばしばあります。

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2009年10月16日
大正琴のお稽古
Posted by 2人3脚 at
12:05
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