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2009年10月20日

認知症を理解する パート4

認知症を理解する パート4
                             (認知症サポーター養成講座標準教材より)

症状5ー感情表現の変化


認知症になるとその場の状況が読めない

通常、自分の感情を表現した場合の周囲のリアクションは想像がつきます。私たちが育ってきた文化や環境、周囲の個性を学習して記憶しているからです。さらに相手が知っている人なら、、かなり確実に予測ができます。



認知症の人はときとして周囲の人が予測しない、思いがけない周囲の反応を示します。それは認知症による記憶障害や、見当識障害、、理解、判断の障害のため、周囲からの刺激や情報に対して解釈できなくなっているからです。


たとえば、「そんな馬鹿な」!ということばを、その場の状況を読めずに、自分が「馬鹿」と言われたと解釈した認知症の人にストレートに怒りの感情をぶつけられたら、怒られた人は、びっくりしてしまいます。認知症の人の行動が分かっていれば、少なくとも本人にとっては不自然な感情表現ではないことが理解できます。




4.周辺症状とその支援

元気がなくなり、引っ込み思案になることがある


認知症の初期にうつ状態を示すことがありますが、原因には「物忘れなど認知機能の低下を自覚し、将来を悲観してうつ状態になる」 という考え方と、「元気や、やる気が出ないこと自体が、脳の細胞が死んでしまった結果である」という考え方があります。



自身を失い、すべてが面倒に

認知症の症状が出てくると、周囲が気づく前から、本人は漠然と気づいています。これまでテキパキできた料理も手順が悪く来たら出前をとることになり、日ごろの食事もできあいの惣菜ですますようになります。



家の整理、整頓や掃除も同じです。片付けるつもりが散らかって収拾がつかなくなり、室内はごちゃごちゃ、大事なものはどこかにいってしまうことになります。意欲や気力が減退したように見えるので、うつ病とよく間違えられます。周囲からだらしがなくなったと思われることもあるよです。全てが面倒で、以前はおもしろかったことでも、興味がわかないと感じる場合も多いようです





将来の望みを失ってうつ状態になる場合も


能力の低下を強く自覚し、密かに認知症に関する本で調べたりしている人もいます。そして自ら認知症を疑って将来に望みをなくし、うつ状態になることもあります。周囲の対応としては、本人に恥を欠かせないようにすることが大事です。「できることをやってもらう」ことは必要ですが、できたはずのことができなくなるという経験をさせ、本人の自信をなくすという結果になったのでは逆効果です。自分の能力が低下してしまったことを再認識させるようなことは、ますます自信を失わせます。例えば、昔、書道が上手かったからといって書道を強調すると、本人にとっては下手になった文字を見るのは辛いと考えることもあるのです。



それとなく手助けして成功体験に結びつけることができれば、少しでも笑顔が戻るようになるでしょう。うつ状態にあるときには周囲からの「がんばれ」が負担になるので、注意が必要です。









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