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2009年12月15日
認知症の人と家族の会すぎなの会
本日は12月の認知症の人と家族の会静岡県支部
すぎなの会のつどいが富士市フィランセで行なわれました
ソフトクリームズの演奏をお聴きし皆さん癒されました
昔懐かしいフォークソング、唱歌、クリスマスソングなど
家族の会の皆さんと一緒に歌って楽しみました
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2009年12月15日
2009年京都の旅
京都へぶらりと日帰り旅行へ行ってきました。
浄土宗西山禅林寺派 総本山
永観堂 禅林寺 みかえり阿弥陀と永観律師
泳法二年(1082)2月15日早朝、阿弥陀堂に人影が動く。
夜を徹して念仏業に励んでいる僧侶がいるらしい。
東の空がしらじらとし始めた。ふっと緊張がとけた一瞬
僧は息をのんだ。自分の前に誰かがいる。
それが誰か気がついて足が止まった。
「永観、遅し」ふりかえりざま、その方は
まっすぐ永観を見つめられた。
永観堂禅林寺のご本尊は、首を左にかしげ振り向いています。
あまりにも紅葉がき れいなため
スライドショウをM-net富士校で作ってみました。
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2009年12月15日
杉山Drの優しい医学講座
第1章 高齢者の疾病と主な症状
(認知所の人と家族の会 副代表 杉山孝博医師より)
5.肺炎ほか呼吸器の病気
高齢者の肺炎は、化学療法の発達した現在でも、体の予備能力や細菌に対する抵抗力の低下、心臓疾患などの合併症を伴っている場合が多いこと。寝たきり状態になりやすいことから、治りにくく致命的になりやすいのが特徴です。65歳以上の死因では、第4位を占めています。
さらに、自覚症状が少なく、咳、痰、発熱などの症状を訴えるものが半数程度で、だるさや食欲不振などが唯一の症状の場合が少なくないこと、不眠、幻覚、錯乱、不安などの精神症状を伴うことがあること、脱水、貧血、心不全などの全身状態を悪化させる要因を伴うこと、誤嚥性肺炎など寝たきり状態と関連の深い肺炎があること、などさまざまです。
つまり、典型的な症状でないため発見が遅くなり、合併症のため重症化しやすいのが特徴といえます。
痰や咳胸痛などがなくても、食欲・活気・表情・話し方・からだの動きなど全身状態が普段と比べて悪化しているようであれば、呼吸器感染症などを疑っ受診することが必要です。
高齢者の呼吸器疾患はこの他、慢性気管支炎、肺気腫、肺結核などがあります。これらの病気は、初めは咳や痰程度の症状でも、慢性化すると、呼吸機能が低下して日常生活が大きく障害されるなど、家に閉じこもる原因の1うにもなります。
慢性呼吸器感染症の背景として、体力が低下して、嚥下障害が起こりやすいことや、口腔衛生の不十分なことなどがあります。
嚥下障害が進行すると、唾液や、食物を気管に吸い込み窒息や誤嚥性肺炎などを起こします。確実に飲み込んだのを確認して次に口に入れる。期間に吸い込みやすいピーナッツ大の食物を避ける。トロミをつけて飲み込みやすいようにする、頭の位置をあげるなどケア上の工夫が必要です。
歯周病やむし歯、あるいは口腔内の残りかすなどが感染源となり慢性気管支炎を引き起こすことがしばしばあります。適切な口腔衛生により痰が少なくなった例をよく経験します。在宅療養中であれば、訪問歯科診療、訪問歯科衛生指導など活用するとよいでしょう。口腔内の観察を怠らないようにすることが大切です。
肺の働きが慢性的に低下してきて、動脈血液中の酸素濃度が一定以下に下がると常に酸素を吸入しなければならなくなります。この状態を慢性呼吸不全と呼びます。
かつては酸素吸入をするためだけに何年間も入院していた人がいましたが、1986年4月から社会保険診療報酬の改定で在宅酸素療法が認められて以来、自宅で酸素濃縮機や液体酸素ボンベを置いて酸素吸入しながら在宅生活を送ることが可能となりました。日本全国で約8万人の人がこの治療を受けています。90年4月からは、人工呼吸器を在宅で使うこともできるようになりました。
ホームヘルパーをとしても、様々な呼吸器疾患をもつ利用者と接することになるでしょう。十分な知識をもつようにしたいものです。

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(認知所の人と家族の会 副代表 杉山孝博医師より)
5.肺炎ほか呼吸器の病気
高齢者の肺炎は、化学療法の発達した現在でも、体の予備能力や細菌に対する抵抗力の低下、心臓疾患などの合併症を伴っている場合が多いこと。寝たきり状態になりやすいことから、治りにくく致命的になりやすいのが特徴です。65歳以上の死因では、第4位を占めています。
さらに、自覚症状が少なく、咳、痰、発熱などの症状を訴えるものが半数程度で、だるさや食欲不振などが唯一の症状の場合が少なくないこと、不眠、幻覚、錯乱、不安などの精神症状を伴うことがあること、脱水、貧血、心不全などの全身状態を悪化させる要因を伴うこと、誤嚥性肺炎など寝たきり状態と関連の深い肺炎があること、などさまざまです。
つまり、典型的な症状でないため発見が遅くなり、合併症のため重症化しやすいのが特徴といえます。
痰や咳胸痛などがなくても、食欲・活気・表情・話し方・からだの動きなど全身状態が普段と比べて悪化しているようであれば、呼吸器感染症などを疑っ受診することが必要です。
高齢者の呼吸器疾患はこの他、慢性気管支炎、肺気腫、肺結核などがあります。これらの病気は、初めは咳や痰程度の症状でも、慢性化すると、呼吸機能が低下して日常生活が大きく障害されるなど、家に閉じこもる原因の1うにもなります。
慢性呼吸器感染症の背景として、体力が低下して、嚥下障害が起こりやすいことや、口腔衛生の不十分なことなどがあります。
嚥下障害が進行すると、唾液や、食物を気管に吸い込み窒息や誤嚥性肺炎などを起こします。確実に飲み込んだのを確認して次に口に入れる。期間に吸い込みやすいピーナッツ大の食物を避ける。トロミをつけて飲み込みやすいようにする、頭の位置をあげるなどケア上の工夫が必要です。
歯周病やむし歯、あるいは口腔内の残りかすなどが感染源となり慢性気管支炎を引き起こすことがしばしばあります。適切な口腔衛生により痰が少なくなった例をよく経験します。在宅療養中であれば、訪問歯科診療、訪問歯科衛生指導など活用するとよいでしょう。口腔内の観察を怠らないようにすることが大切です。
肺の働きが慢性的に低下してきて、動脈血液中の酸素濃度が一定以下に下がると常に酸素を吸入しなければならなくなります。この状態を慢性呼吸不全と呼びます。
かつては酸素吸入をするためだけに何年間も入院していた人がいましたが、1986年4月から社会保険診療報酬の改定で在宅酸素療法が認められて以来、自宅で酸素濃縮機や液体酸素ボンベを置いて酸素吸入しながら在宅生活を送ることが可能となりました。日本全国で約8万人の人がこの治療を受けています。90年4月からは、人工呼吸器を在宅で使うこともできるようになりました。
ホームヘルパーをとしても、様々な呼吸器疾患をもつ利用者と接することになるでしょう。十分な知識をもつようにしたいものです。

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2009年12月14日
2009年12月14日
2009年京都の旅
京都へぶらりと日帰り旅行へ行ってきました。
音羽山清水寺で随求堂の胎内めぐりを体験
暗闇の中であなた自身の光を感じてください
暗闇の中で一点の光明を発見したとき、
心身の新生を覚えるそうです
お釈迦様は明けの明星を見て悟りを開かれたそうです
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2009年12月13日
ふじさんめっせ 家族で楽しむクリスマス
今日の午後ふじさんめっせへ孫のために手作りの紐リースを作りに

水野製紐所タミーの部屋のブースで教わりました。

思った以上にクリスマスツリーのかわいい紐のリースが
出来上がりました。

「親子の絆が深まるね」とタミーさんとおしゃべりしながら作成
タミーの部屋のお隣は富士宮市のシオンさん
ここでは松ボックリのかわいいツリー作り

ドライフラワーをボンドでつけtながら松かさツリーを作りました

外ではフリーマーケットで大賑わいでした
2009年12月13日
2009年京都の旅
京都へぶらりと日帰り旅行へ行ってきました。
大本山 東福寺 創建750年
一時座禅すれば、一時の仏なり
一日座禅すれば、一日の仏なり
一生座禅すれば、一生の仏なり
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2009年12月13日
死なないで!殺さないで!生きよう!メッセージ
今介護でいちばんつらいあなたへ、思いとどまった介護者からの渾身のメッセージ集の中からお届けいたします。
超えるー乗り越えるほど自分が強くなるー
お母さん ごめんね ありがとう
(愛知県:女性34歳)
実母の異変に気づいたのは母が55歳、私が22歳のときでした。父と三人の娘たちは介護にはほとんど関与しませんでした。母も私も仕事を辞め、家に毎日いました。「なぜ私だけがみなくてはいけないのか。私の将来はどうなってしまうのか。これからは母どうなっていくのか。先が長いのにお金もない。どうやっていこう」と不安で毎日泣いていました。
徘徊したときは、私が母を刺し殺すより、川で流されて亡くなってくれたほうがいい。行方不明でそのままわからなくなってくれればいい。車にひかれて死んでもいい」とまで思っていました。
でも母は必死に生きていました。医者から散歩や日記をすすめられると毎日欠かさず行ないました。テレビや新聞で認知症のことが取り上げられるとメモを取り、実践していました。京都での国際会議にも一緒に行きました。病気に立ち向かって何とか治そうとしているようでした。失敗したり娘や人から怒られたりしても、不安で寂しい思いの中で母は一生懸命生きていました。
デイサービスやショートステイ、病院で、自分の思うように動かせてもらえなくても、食事介助で口の周りがカビカビになっても、文句を言えなかった母。胃ろうになり、寝たきりになって、痰の吸引が頻繁になっても、頑張って生きてくれた母。そんな母の姿を見て、生きることの大変さ、つらさを知り、それに負けない母を尊敬し、いとおしく思えました。
10年間、ずっと在宅で一緒に生きてきました。認知症になり、母も私もつらかった。理解できずに叩き合ったこともありました。一緒に泣いたり、怒ったり、笑ったり、喜んだりしました。それが介護であり、家族であり、日常生活であると思います。
それを教えてくれたのは母でした。
「おかあさんごめんね。ありがとう」
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2009年12月12日
イーラ・パーク忘年会に参加

12/10 イーラ・パーク忘年会に参加
年間優秀ブロガー賞第3位 受賞しちゃいました


これもブログを見てくださる皆様のおかげです。
感謝申し上げます。これからもマイペースでケア満載のブログをお届けしま~す


2009年12月12日
Q&A診断を受け入れることについて
Q50 つい最近私の妻はアルツハイマー病と診断されましたが本人はまだ知りません。このことを教えるべきでしょうか。もしそうなならどのように言うべきでしょうか。
(認知症の人と家族の会 朝田 隆医師より)
A:従来の研究から、たいていの人はどこが悪いのかについて本当のことを知りたいものだという結果が出ています。また最近では、たとえ認知症であっても、自分の診断については知る権利があるという考え方が広まりつつあります。このような考え方に賛成されるか否か、また診断を知ることで奥さんに益があるとお考えになるか否かは個人個人の置かれた状況次第かと思います。
私の場合だったら、どうでしょう。おき変えて考えて見ます。こういう仕事をやっているからいえるのかも知れませんが、今は早期発見早期治療の時代です。病気と分かって早期に治療(デイサービスなど)を開始することによって進行を遅らすことができます。それには自分自身の病気について知る(告知)ことの必要性を痛感しています。積極的に脳を刺激することによって自分のやる気がプラスの効果として現れます。ですので告知には賛成です。
おそらくあなたは奥さんのことをだれよりも良く分かっていらっしゃるでしょうから、もしあなたが診断を告げたなら、奥さんがどのような反応をされるか予想がつくことでしょう。またすでに認知症が相当進んでいるのなら、診断を告げることはさほど意味がないかもしれません。しかしあなたがたとえそのように判断されても、奥さんは告げられたことを想像以上に理解され、そのことが役立つとも考えられます。
もし奥さんが診断を知りたいと思っておられるか、あなた自身が話す気になれないということであれば、あなたの同席のもとに主治医から話してもらってはいかがでしょうか。医師から、「あなたは記憶力に問題があり、これに対処していく必要がある」と説明されると、多くの人はそれを受け入れるものです。また本当の診断を教えてもらって、自分で判断できるうちに、今後の人生設計をしたいと考える人もおられます。

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(認知症の人と家族の会 朝田 隆医師より)
A:従来の研究から、たいていの人はどこが悪いのかについて本当のことを知りたいものだという結果が出ています。また最近では、たとえ認知症であっても、自分の診断については知る権利があるという考え方が広まりつつあります。このような考え方に賛成されるか否か、また診断を知ることで奥さんに益があるとお考えになるか否かは個人個人の置かれた状況次第かと思います。
私の場合だったら、どうでしょう。おき変えて考えて見ます。こういう仕事をやっているからいえるのかも知れませんが、今は早期発見早期治療の時代です。病気と分かって早期に治療(デイサービスなど)を開始することによって進行を遅らすことができます。それには自分自身の病気について知る(告知)ことの必要性を痛感しています。積極的に脳を刺激することによって自分のやる気がプラスの効果として現れます。ですので告知には賛成です。
おそらくあなたは奥さんのことをだれよりも良く分かっていらっしゃるでしょうから、もしあなたが診断を告げたなら、奥さんがどのような反応をされるか予想がつくことでしょう。またすでに認知症が相当進んでいるのなら、診断を告げることはさほど意味がないかもしれません。しかしあなたがたとえそのように判断されても、奥さんは告げられたことを想像以上に理解され、そのことが役立つとも考えられます。
もし奥さんが診断を知りたいと思っておられるか、あなた自身が話す気になれないということであれば、あなたの同席のもとに主治医から話してもらってはいかがでしょうか。医師から、「あなたは記憶力に問題があり、これに対処していく必要がある」と説明されると、多くの人はそれを受け入れるものです。また本当の診断を教えてもらって、自分で判断できるうちに、今後の人生設計をしたいと考える人もおられます。

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2009年12月11日
杉山Drのやさしい医学講座
第1章 高齢者の疾病と主な症状
(認知症の人家族の会 副代表杉山孝博医師より)
4.心不全とは
心臓の働きが低下して、全身に血液を十分に送り出せなくなった状態をいい、3大死因(がん、心疾患、脳血管疾患)の1つです。血液の循環が悪くなるため、動悸や息切れ、咳や痰、むくみ、食欲不振などの多彩な症状を示し、症状がさらに悪化すると、呼吸困難、意識障害を起こし死に至ります。
[心不全を起こす主な病気]
高齢者の場合、心不全の原因となる基礎疾患は、狭心症、心筋梗塞などの心疾患、呼吸器感染症、腎臓病、過労、貧血等となっています。「人は血管と共に老いる」と言われますが、老化に伴い動脈硬化が進行して様々な病気を引き起こします。心臓の筋肉に血液を供給している冠状動脈に動脈硬化が起こり、狭くなったり詰まったりすると狭心症や心筋梗塞が出現します。
高齢者は、老化による肺活量の低下、痰の喀出(痰を吐き出す)機能低下、さらに免疫力の低下などにより、肺炎等呼吸器感染症を起こしやすいのです。このとき心不全を起こしやすいのです。心不全を合併すると呼吸器感染症は治りにくくなるので、悪循環となりがちです。また、心機能、腎機能、呼吸機能などの予備力の低下から、輸液や輸血の量が適切でないと心不全を起こすことがあります。ステロイド剤や心臓の薬によっても心不全は発生します。
[心不全の治療]
ここでは専門的な治療(急性期の心筋梗塞など)については触れず、一般的な治療について考えて見ます。
肺炎など原因疾患がある場合、その治療が第1です。心不全は、水分や食塩の成分であるナトリウムが体内にたまっている状態ともいえますから、塩分制限が基本的には必要です。主な薬物療法は利尿剤、強心剤、血管拡張剤などの投与です。これらを適切に使用すれば症状は大きく改善します。呼吸困難の強いときには起座位(水平でなく体を起こした状態)をとると症状は軽くなります。急性期や慢性期の呼吸不全を合併した心不全では酸素吸入も必要になります。同時にタバコなどの悪化因子を出来るだけ取り去ることも大切です。
[介護ポイント]
(1).高齢者の心不全では、若い人と比較するといろいろな要素がからみあっているため、まず、心不全を疑う症状(息切れ、 咳、痰、むくみ、食欲低下、呼吸困難など)がでてきたら、正確な状態の把握と治療方針を立てるために医療機関を速やかに受診することが大切です。
(2).突然の胸痛、発汗・顔面蒼白・苦悶感などが現れた場合は、ためらうことなく救急車を呼ぶことです。
(3).高齢者ははっきりした症状を表さないことも多いので、元気がない、食欲が落ちた、尿が少ない、呼吸が荒い等の場合に は、一応心不全を疑ってみます。
(4).状態が安定したからといって、勝手にに治療を中断しないことです。
日頃から以上のことに注意して観察が行えるよう、医療チームのスタッフと連携しながら介護していきましょう。

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(認知症の人家族の会 副代表杉山孝博医師より)
4.心不全とは
心臓の働きが低下して、全身に血液を十分に送り出せなくなった状態をいい、3大死因(がん、心疾患、脳血管疾患)の1つです。血液の循環が悪くなるため、動悸や息切れ、咳や痰、むくみ、食欲不振などの多彩な症状を示し、症状がさらに悪化すると、呼吸困難、意識障害を起こし死に至ります。
[心不全を起こす主な病気]
高齢者の場合、心不全の原因となる基礎疾患は、狭心症、心筋梗塞などの心疾患、呼吸器感染症、腎臓病、過労、貧血等となっています。「人は血管と共に老いる」と言われますが、老化に伴い動脈硬化が進行して様々な病気を引き起こします。心臓の筋肉に血液を供給している冠状動脈に動脈硬化が起こり、狭くなったり詰まったりすると狭心症や心筋梗塞が出現します。
高齢者は、老化による肺活量の低下、痰の喀出(痰を吐き出す)機能低下、さらに免疫力の低下などにより、肺炎等呼吸器感染症を起こしやすいのです。このとき心不全を起こしやすいのです。心不全を合併すると呼吸器感染症は治りにくくなるので、悪循環となりがちです。また、心機能、腎機能、呼吸機能などの予備力の低下から、輸液や輸血の量が適切でないと心不全を起こすことがあります。ステロイド剤や心臓の薬によっても心不全は発生します。
[心不全の治療]
ここでは専門的な治療(急性期の心筋梗塞など)については触れず、一般的な治療について考えて見ます。
肺炎など原因疾患がある場合、その治療が第1です。心不全は、水分や食塩の成分であるナトリウムが体内にたまっている状態ともいえますから、塩分制限が基本的には必要です。主な薬物療法は利尿剤、強心剤、血管拡張剤などの投与です。これらを適切に使用すれば症状は大きく改善します。呼吸困難の強いときには起座位(水平でなく体を起こした状態)をとると症状は軽くなります。急性期や慢性期の呼吸不全を合併した心不全では酸素吸入も必要になります。同時にタバコなどの悪化因子を出来るだけ取り去ることも大切です。
[介護ポイント]
(1).高齢者の心不全では、若い人と比較するといろいろな要素がからみあっているため、まず、心不全を疑う症状(息切れ、 咳、痰、むくみ、食欲低下、呼吸困難など)がでてきたら、正確な状態の把握と治療方針を立てるために医療機関を速やかに受診することが大切です。
(2).突然の胸痛、発汗・顔面蒼白・苦悶感などが現れた場合は、ためらうことなく救急車を呼ぶことです。
(3).高齢者ははっきりした症状を表さないことも多いので、元気がない、食欲が落ちた、尿が少ない、呼吸が荒い等の場合に は、一応心不全を疑ってみます。
(4).状態が安定したからといって、勝手にに治療を中断しないことです。
日頃から以上のことに注意して観察が行えるよう、医療チームのスタッフと連携しながら介護していきましょう。

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2009年12月10日
2009年12月10日
杉山Drのやさしい医学講座
第1章 高齢者の疾病と主な症状
(認知症の人と家族の会 副代表 杉山孝博Drより)
3.白内障
「物がはっきり見えるようになりました。色彩が鮮やかにおなり、世の中がが明るくなった感じです。テレビを見るのが楽しみになりました。」私が訪問診療をしていて、1ヶ月前に白内障の手術をされたばかりの患者さんの言葉です。
人は、すべての感覚情報のうちで約80%を視覚情報として得ているといわれています。そのため、視力障害は日常生活のうえで大きな支障をきたします。白内障は、カメラでいえばレンズの役割を果たしている水晶体が濁ることにより起こります。加齢に伴って水晶体に変化が起こって濁るのが老人性白内障です。糖尿病や肝臓病などの全身疾患により白内障が出現することがあります。これを併発性白内障と呼びます。外相によって水晶体が傷ついても白内障は起こります。
白内障は、原則として徐々に進行していきますから初期には自覚症状はありません。濁りが進行していくにつれまぶしさやかすむ感じが出現します。昼間に強い光を受けると水晶体の濁った部分で光が散乱するため、非常にまぶしく感じて視力が低下することがあります。すりガラスを通して物を見るのと同じですから、かすんで見えにくくなります。以上のような症状が出てきたら白内障を疑うべきでしょう。さらに進行すると失明に至るほど進行します。
白内障の症状は濁りの程度や分布などによってかわりますので、治療の仕方も視力だけでなく、生活上の障害をもたらす様々な症状を考慮して決められます。白内障の進行を遅らせる効果を持つ点眼液による治療も行なわれていますが、ある程度進行した白内障では効果が期待できません。そのような場合には手術が行なわれます。
白内障の手術は、濁った水晶体を取り除いて、眼内レンズを移植する方法が基本的になっています。白目と黒目の境を切開するだけで、安全に短時間で実施できるようになっています。眼科医院によっては入院しないで外来手術をしているところもあります。
糖尿病や高血圧症などの合併症を持っている人や、ブドウ幕炎などの眼疾患を持っている人は、硝子体や網膜などに病変があって、白内障になっている水晶体を除去しても視力が回復しない場合があります。眼科の主治医から術後の機能回復がどの程度期待できるかしっかり説明してもらっておくことが大切です。
かって、眼内レンズの健康保険の適応がなかった時代には、片眼デ20数万炎の費用がかかりましたが、現在は健康保険で認められておりますから、経済的な心配をしないで手術を受けられるようになりました。冒頭の患者さんの言葉にあるように視力が回復することは、生活の意欲を高めるものです。白内障の手術は前向きに考えたいものです。

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3.白内障
「物がはっきり見えるようになりました。色彩が鮮やかにおなり、世の中がが明るくなった感じです。テレビを見るのが楽しみになりました。」私が訪問診療をしていて、1ヶ月前に白内障の手術をされたばかりの患者さんの言葉です。
人は、すべての感覚情報のうちで約80%を視覚情報として得ているといわれています。そのため、視力障害は日常生活のうえで大きな支障をきたします。白内障は、カメラでいえばレンズの役割を果たしている水晶体が濁ることにより起こります。加齢に伴って水晶体に変化が起こって濁るのが老人性白内障です。糖尿病や肝臓病などの全身疾患により白内障が出現することがあります。これを併発性白内障と呼びます。外相によって水晶体が傷ついても白内障は起こります。
白内障は、原則として徐々に進行していきますから初期には自覚症状はありません。濁りが進行していくにつれまぶしさやかすむ感じが出現します。昼間に強い光を受けると水晶体の濁った部分で光が散乱するため、非常にまぶしく感じて視力が低下することがあります。すりガラスを通して物を見るのと同じですから、かすんで見えにくくなります。以上のような症状が出てきたら白内障を疑うべきでしょう。さらに進行すると失明に至るほど進行します。
白内障の症状は濁りの程度や分布などによってかわりますので、治療の仕方も視力だけでなく、生活上の障害をもたらす様々な症状を考慮して決められます。白内障の進行を遅らせる効果を持つ点眼液による治療も行なわれていますが、ある程度進行した白内障では効果が期待できません。そのような場合には手術が行なわれます。
白内障の手術は、濁った水晶体を取り除いて、眼内レンズを移植する方法が基本的になっています。白目と黒目の境を切開するだけで、安全に短時間で実施できるようになっています。眼科医院によっては入院しないで外来手術をしているところもあります。
糖尿病や高血圧症などの合併症を持っている人や、ブドウ幕炎などの眼疾患を持っている人は、硝子体や網膜などに病変があって、白内障になっている水晶体を除去しても視力が回復しない場合があります。眼科の主治医から術後の機能回復がどの程度期待できるかしっかり説明してもらっておくことが大切です。
かって、眼内レンズの健康保険の適応がなかった時代には、片眼デ20数万炎の費用がかかりましたが、現在は健康保険で認められておりますから、経済的な心配をしないで手術を受けられるようになりました。冒頭の患者さんの言葉にあるように視力が回復することは、生活の意欲を高めるものです。白内障の手術は前向きに考えたいものです。

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2009年12月09日
実践リーダー研修5日目はコーチングとスパービジョン
スーパービジョンとコーチングについて
12月8日実践リーダー研修5日目 学んできました。
( さわやか福祉財団 講師 安部 博氏研修内容の一部より)
情報には、絶対変わらない情報(不変)と情報が環境の変化によって変わる(可変)情報があります。変わらない情報には名前、生年月日、性別、月日があります。変わらない情報ほど重い情報です。名前を間違えると自分のことではないように思える。名前を間違えて書くと自分ではないと思える。不変情報ほど絶対間違えてはいけません。変わる情報はいったん手に入れた情報をキャッチしていくことが必要です。
営業としての仕事は、出入りする数、受付け嬢、メンバーの数、一人ひとりのお客さんのどこが変っているのか名刺交換などさまざまな情報からキャッチしていく。毎日いると利用者の変化がわかりませんが1~2ヶ月あけて会って見ると変化がわかってきます。この人のここをみてよ→どう変っていくか→人間観察をします。全部を見ようとすると分からないが一部分を見ることで変化がわかります。一つポイントを絞ってみることによってさまざまの可変情報をどうとらえていくかが必要です。
スーパーバイザーとは自分なりのステップアップや壁にぶちあたっている人に方向付けをしてあげることです。実際に自分のコミュニケーションによって実践できるか、リーダーにふさわしいスキルを自覚していなくてはいけない。課題に対する自信として、必ず本人が持つ教育は、答えを決め付けて○×で判断できるものがある。世の中複数の中から正しいものを選択していこう。答えは沢山ある。○×の考え方に染まっていると正しいことはたった一つだと思っているとたどりつけない。
コーチングとは認知症のリーダー研修にコーチングを広めたのは私です。2001年認知症の指導者研修です。(厚労省)専門性が叫ばれてきました。(医療、看護、介護、OT(作業療法士)、PT(理学療法士など)3センター(大府、東京、仙台)で14~15人を対象にコーチングを指導し紹介しました。今、色々な教育会社がコーチングをやっていますが、コーチングというスキルを様々な個別研修にラッピングしたものです。
日本人は一つの大きな錯覚があって、日本人は日本語が通じると言う錯覚がある。アメリカと言う国は多民族国家です。そういう異文化、異習慣で、戦争、軍隊、生死が関わっているので、徹底的にコミュニケーションを図っている。したがってコミュニケーションとは日本人がいうコミュニケーションとアメリカの彼らが言うコミュニケーションは重さが全く違います。とりわけ聞くということが大切です。
コーチングの場合は本人の持っている答えを出してはいけません。(我慢して信じて聞いてあげる)自動車の教習所で横に教官が乗っています。脱輪しそうになったとき脱輪させないためにブレーキを踏みます。コーチングは脱輪させ何が原因なのか、そこで何を見つけるのか、プロセスを考えます。スーパーバイザーの必要な人、コーチングが必要な人、各々課題によって分けられます。

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12月8日実践リーダー研修5日目 学んできました。
( さわやか福祉財団 講師 安部 博氏研修内容の一部より)
情報には、絶対変わらない情報(不変)と情報が環境の変化によって変わる(可変)情報があります。変わらない情報には名前、生年月日、性別、月日があります。変わらない情報ほど重い情報です。名前を間違えると自分のことではないように思える。名前を間違えて書くと自分ではないと思える。不変情報ほど絶対間違えてはいけません。変わる情報はいったん手に入れた情報をキャッチしていくことが必要です。
営業としての仕事は、出入りする数、受付け嬢、メンバーの数、一人ひとりのお客さんのどこが変っているのか名刺交換などさまざまな情報からキャッチしていく。毎日いると利用者の変化がわかりませんが1~2ヶ月あけて会って見ると変化がわかってきます。この人のここをみてよ→どう変っていくか→人間観察をします。全部を見ようとすると分からないが一部分を見ることで変化がわかります。一つポイントを絞ってみることによってさまざまの可変情報をどうとらえていくかが必要です。
スーパーバイザーとは自分なりのステップアップや壁にぶちあたっている人に方向付けをしてあげることです。実際に自分のコミュニケーションによって実践できるか、リーダーにふさわしいスキルを自覚していなくてはいけない。課題に対する自信として、必ず本人が持つ教育は、答えを決め付けて○×で判断できるものがある。世の中複数の中から正しいものを選択していこう。答えは沢山ある。○×の考え方に染まっていると正しいことはたった一つだと思っているとたどりつけない。
コーチングとは認知症のリーダー研修にコーチングを広めたのは私です。2001年認知症の指導者研修です。(厚労省)専門性が叫ばれてきました。(医療、看護、介護、OT(作業療法士)、PT(理学療法士など)3センター(大府、東京、仙台)で14~15人を対象にコーチングを指導し紹介しました。今、色々な教育会社がコーチングをやっていますが、コーチングというスキルを様々な個別研修にラッピングしたものです。
日本人は一つの大きな錯覚があって、日本人は日本語が通じると言う錯覚がある。アメリカと言う国は多民族国家です。そういう異文化、異習慣で、戦争、軍隊、生死が関わっているので、徹底的にコミュニケーションを図っている。したがってコミュニケーションとは日本人がいうコミュニケーションとアメリカの彼らが言うコミュニケーションは重さが全く違います。とりわけ聞くということが大切です。
コーチングの場合は本人の持っている答えを出してはいけません。(我慢して信じて聞いてあげる)自動車の教習所で横に教官が乗っています。脱輪しそうになったとき脱輪させないためにブレーキを踏みます。コーチングは脱輪させ何が原因なのか、そこで何を見つけるのか、プロセスを考えます。スーパーバイザーの必要な人、コーチングが必要な人、各々課題によって分けられます。

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2009年12月09日
2009年12月08日
杉山Drの優しい医学講座
2.老人性難聴
(認知症の人と家族の会 副代表杉山孝博医師より)
年をとると多かれ少なかれ耳の聞こえが悪くなります。聞き違えが多くなったり、話しかけたときにあいまいな表情で返事をしたり、何度も聞き返すようになると、その高齢者に難聴があるのではないかと疑うことが必要です。
高齢者の難聴には、耳垢による外耳道閉塞、慢性中耳炎や外耳道炎などの伝音難聴と内耳や聴神経の障害による感音難聴=老人性難聴があります。感音難聴はほとんどの場合治すことはできませんが、伝音難聴は治療により治すことができますから耳の聞こえが悪くなったら耳鼻科医の診療を受けることが大切です。
寝たきりや認知症高齢者の場合、耳垢が外耳道を完全に閉塞していても訴えない場合があります。急に聴力が低下したと訴える場合、耳垢を除去するとコミュニケーションが非常に改善することもしばしばあるので、耳鼻科に受診して耳を見てもらうと良いでしょう。
老人性難聴では、加齢によって内耳(蝸牛)の機能低下が起こり、さらに中枢神経の機能低下も加わって、音を聞き取ることが難しくなります。特に高い音が聴き取りにくくなります。私たちはお年寄りの表情を見て聞き取れているかを確認しながら、ゆっくりはっきりと話しかけなければなりません。それでも聴力が低下してきますと補聴器を使うことになります。
所で、私たちの耳は周囲の雑音から必要な音のみ聞き分けるすばらしい能力を持っています。そのためひどい雑音の中でも会話することができるのです。しかし、補聴器は同じ割合で雑音が拡大するので、やかましさを我慢しても補聴器を使ったほうがよいと本人が思わなければ、せっかく買った補聴器を使わない高齢者も少なくありません。理解力の低下した認知症高齢者の場合、補聴器を使わないこともしばしばあります。最近では性能が良いものができて雑音が少なくなってきましたが、まだまだ不十分です。補聴器に慣れるまで根気強さが必要です。
大声で話すことは介護者にとって精神的にも身体的にも消耗するものです。また、怒鳴るような調子で話しかけられると本人は相手に叱られているととらえがちです。そのようなとき、紙などを丸めて作ったメガホンや自由に伸ばせる蛇腹状の「もしもしホン」など使うと穏やかに話ができて、介護者のイライラが軽くなります。
補聴器をつけていても後方や斜め方向から話しかけられると聞き取りが難しいものです。相手の表情や口元を見ながら言葉を理解しようとしますから、向き合って話すことを心がけましょう。高度の難聴者には助成制度もあります。耳鼻科に相談すると良いでしょう。

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(認知症の人と家族の会 副代表杉山孝博医師より)
年をとると多かれ少なかれ耳の聞こえが悪くなります。聞き違えが多くなったり、話しかけたときにあいまいな表情で返事をしたり、何度も聞き返すようになると、その高齢者に難聴があるのではないかと疑うことが必要です。
高齢者の難聴には、耳垢による外耳道閉塞、慢性中耳炎や外耳道炎などの伝音難聴と内耳や聴神経の障害による感音難聴=老人性難聴があります。感音難聴はほとんどの場合治すことはできませんが、伝音難聴は治療により治すことができますから耳の聞こえが悪くなったら耳鼻科医の診療を受けることが大切です。
寝たきりや認知症高齢者の場合、耳垢が外耳道を完全に閉塞していても訴えない場合があります。急に聴力が低下したと訴える場合、耳垢を除去するとコミュニケーションが非常に改善することもしばしばあるので、耳鼻科に受診して耳を見てもらうと良いでしょう。
老人性難聴では、加齢によって内耳(蝸牛)の機能低下が起こり、さらに中枢神経の機能低下も加わって、音を聞き取ることが難しくなります。特に高い音が聴き取りにくくなります。私たちはお年寄りの表情を見て聞き取れているかを確認しながら、ゆっくりはっきりと話しかけなければなりません。それでも聴力が低下してきますと補聴器を使うことになります。
所で、私たちの耳は周囲の雑音から必要な音のみ聞き分けるすばらしい能力を持っています。そのためひどい雑音の中でも会話することができるのです。しかし、補聴器は同じ割合で雑音が拡大するので、やかましさを我慢しても補聴器を使ったほうがよいと本人が思わなければ、せっかく買った補聴器を使わない高齢者も少なくありません。理解力の低下した認知症高齢者の場合、補聴器を使わないこともしばしばあります。最近では性能が良いものができて雑音が少なくなってきましたが、まだまだ不十分です。補聴器に慣れるまで根気強さが必要です。
大声で話すことは介護者にとって精神的にも身体的にも消耗するものです。また、怒鳴るような調子で話しかけられると本人は相手に叱られているととらえがちです。そのようなとき、紙などを丸めて作ったメガホンや自由に伸ばせる蛇腹状の「もしもしホン」など使うと穏やかに話ができて、介護者のイライラが軽くなります。
補聴器をつけていても後方や斜め方向から話しかけられると聞き取りが難しいものです。相手の表情や口元を見ながら言葉を理解しようとしますから、向き合って話すことを心がけましょう。高度の難聴者には助成制度もあります。耳鼻科に相談すると良いでしょう。

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2009年12月07日
2009年12月07日
2009年12月06日
杉山ドクターのやさしい医学講座
第1章 高齢者の疾病と主な症状
(社団法人認知症の人と家族の会 副代表杉山孝博Dr)
1.高齢者の疾病
高齢者と接しお世話をする場合、高齢者の病気の特徴をよく知っておくことが大切です。一般的に人間の成長は、25歳頃に完了し、40歳代までに体の働きが最も保たれています。やがて40代後半からすばやい動きができなくなるなど、老化減少が見られるようになります。
女性は生理が不規則となり、ついには停止してしまいます。(閉経)心臓や肺など生命を維持するために欠くことのできない生理機能にも、老化による機能低下が目立つようになります。こうした現象は予備能力や調節力が減少して、バランスが乱れたり、ストレスなどによって病気に罹りやすいことを意味します。
乳幼児期、青年期、壮年期、それぞれに罹る病気の特徴があるように、老年期にも他の時期に見られない次の特徴があります
①.症状が現れにくく、また典型的でない
子供の場合、軽い風邪を引いても高い熱やせきなどの症状がはっきり出ますが、高齢者の場合肺炎に罹っても高い熱も出ないしせきが出なかったり、狭心症や心筋梗塞になっても、強い胸痛を感じないことが少なくありません。したがって命に関わるような病気が見過ごされたり、発見が遅れたりしやすいのです。
②.複数の病気に罹っている場合が多い
糖尿病は脳梗塞、心筋梗塞を引き起こしやすい、というように、生活習慣病は合併症を招きやすいので、、複数の病気を持っている場合が少なくありません。骨、間接疾患など老化に伴う病気は当然、高齢者に多くみられます。
③.自覚症状の訴え方がはっきりしない
体調が変化してもうまく表現できなかったり、我慢して訴えなかったりします。基礎疾患を持っていることが多いので、新たな病気の症状が基礎疾患の症状に隠されてしまいがちです。例えば、胃がんによる背部の痛みが加わっても、変形性脊椎症よによるいつもの痛みと考えて発見が遅れるケースがあります。
④.急性期の病気の治療が長引き、慢性化しやすい
脳卒中で同じ病気があっても若い人よりマヒの回復は遅く、後遺症として残りやすくなります。
⑤.体の予備力が低下しているため、急激な変化が起こりやすい
肺機能や心機能が低下しているため、肺炎を起こしやすくなります。また、脱水をおこしやすいため、食欲が低下したときや、下痢をしているときなどには、注意が必要です。
⑥.病気そのものだけでなく家庭的、社会的条件が予後に大きく影響する
療養環境が高齢者の病気の経過を決めるといってよいほど、家庭や地域社会の対応の仕方で、高齢者の意欲も病状も変わります。気がねなく療養生活を送ることができ、なおかつ介護の負担が特定の家族にかからないような援助システムの整備が必要です。
⑦.薬剤の副作用が起こりやすい
老化による腎機能低下や肝機能の低下のために、薬物代謝が遅れるなどして、薬物の排泄などが障害されます。したがって副作用が現れやすくなります。
以上高齢者の体と疾病について主な特徴を記しました。こうしてみると、年をとることはマイナスの側面ばかりのように映りますが、必ずしもそうではありません。精神的機能のうち、新しいことを覚えこむ力(記銘力)は20歳前後をピークとして低下していきますが、多くの経験や知識を用いてなされる総合的判断や理解は老年期のほうが深まります。マイナスとプラスの側面を理解して介護にあたりましょう。

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(社団法人認知症の人と家族の会 副代表杉山孝博Dr)
1.高齢者の疾病
高齢者と接しお世話をする場合、高齢者の病気の特徴をよく知っておくことが大切です。一般的に人間の成長は、25歳頃に完了し、40歳代までに体の働きが最も保たれています。やがて40代後半からすばやい動きができなくなるなど、老化減少が見られるようになります。
女性は生理が不規則となり、ついには停止してしまいます。(閉経)心臓や肺など生命を維持するために欠くことのできない生理機能にも、老化による機能低下が目立つようになります。こうした現象は予備能力や調節力が減少して、バランスが乱れたり、ストレスなどによって病気に罹りやすいことを意味します。
乳幼児期、青年期、壮年期、それぞれに罹る病気の特徴があるように、老年期にも他の時期に見られない次の特徴があります
①.症状が現れにくく、また典型的でない
子供の場合、軽い風邪を引いても高い熱やせきなどの症状がはっきり出ますが、高齢者の場合肺炎に罹っても高い熱も出ないしせきが出なかったり、狭心症や心筋梗塞になっても、強い胸痛を感じないことが少なくありません。したがって命に関わるような病気が見過ごされたり、発見が遅れたりしやすいのです。
②.複数の病気に罹っている場合が多い
糖尿病は脳梗塞、心筋梗塞を引き起こしやすい、というように、生活習慣病は合併症を招きやすいので、、複数の病気を持っている場合が少なくありません。骨、間接疾患など老化に伴う病気は当然、高齢者に多くみられます。
③.自覚症状の訴え方がはっきりしない
体調が変化してもうまく表現できなかったり、我慢して訴えなかったりします。基礎疾患を持っていることが多いので、新たな病気の症状が基礎疾患の症状に隠されてしまいがちです。例えば、胃がんによる背部の痛みが加わっても、変形性脊椎症よによるいつもの痛みと考えて発見が遅れるケースがあります。
④.急性期の病気の治療が長引き、慢性化しやすい
脳卒中で同じ病気があっても若い人よりマヒの回復は遅く、後遺症として残りやすくなります。
⑤.体の予備力が低下しているため、急激な変化が起こりやすい
肺機能や心機能が低下しているため、肺炎を起こしやすくなります。また、脱水をおこしやすいため、食欲が低下したときや、下痢をしているときなどには、注意が必要です。
⑥.病気そのものだけでなく家庭的、社会的条件が予後に大きく影響する
療養環境が高齢者の病気の経過を決めるといってよいほど、家庭や地域社会の対応の仕方で、高齢者の意欲も病状も変わります。気がねなく療養生活を送ることができ、なおかつ介護の負担が特定の家族にかからないような援助システムの整備が必要です。
⑦.薬剤の副作用が起こりやすい
老化による腎機能低下や肝機能の低下のために、薬物代謝が遅れるなどして、薬物の排泄などが障害されます。したがって副作用が現れやすくなります。
以上高齢者の体と疾病について主な特徴を記しました。こうしてみると、年をとることはマイナスの側面ばかりのように映りますが、必ずしもそうではありません。精神的機能のうち、新しいことを覚えこむ力(記銘力)は20歳前後をピークとして低下していきますが、多くの経験や知識を用いてなされる総合的判断や理解は老年期のほうが深まります。マイナスとプラスの側面を理解して介護にあたりましょう。

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2009年12月05日
収納の勉強にお宅訪問
イーラ・ブロガーさん・団塊創業塾の後藤さんのお宅へ訪問
収納の工夫を教えていただきました
すまいすと←こちらをクリックすると詳しく教えてくれます
ダンボールのみで作成した椅子です
ダンボールで十字に入れるだけで強度が増します
6個作成してソファーとして使用していました


こちらをクリックすると大きく見ることができます
↓
↓
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2009年12月05日
Q&A故意に人をいらだたせるのでしょうか
Q 49 私の妻は時々馬鹿げたことをして、その後無表情で私を見ます。妻は故意に私をイライラさせているのだと思ってしまうのですが・・・。どうしたらいいのでしょうか?
A:故意にしているとは考えられません。認知症の人を介護している人たちはよく、「だまされているのではないか」「いたずらされているのではないか」と思ってしまいます。認知症という病気のための精神症状の一つだと思い接しましょう。
認知症の人は子供じみたことをよくします。ときには、途方にくれた様子で、困ったような表情を見せます。これはあくまで病気のためであり故意に人をいらだたせようとしているわけではありません。
奥さんの認知症が進むに連れて、あなたは奥さんの行動に益々苦しみ、怒理を持つようになるかもしれません。このような感情が出てきても罪悪感を持たないことです。地域の集まりで話し合ってみると、他の人たちも皆、同じ悩みを持って介護しています。自分の気持ちを沈めるために、場を外し深呼吸を5~6回繰り返すことで自分自身が落ち着くことが出来ます。落ち着いたら新たな気持で接して見ましょう。
仮性作業
(浅田隆医師)
これはアルツハイマー病の特に女性患者さんにみられがちな問題行動の1つです。男性に見られることはまずないようです。つまり自分では仕事をしているつもりだが、はためでは悪戯としか映らないような行為をいいます。タンスの引き出しを開けて、衣類を出したりしまったりしているうちに部屋中すっかり散らかしてしまうようなことが典型です。
こうした方は、おそらく仕事への意欲やみんなの役に立ちたいという気持ちを残しておられるのでしょう。はた迷惑で、困ったことなどとは思わずに、これを逆手にとってみる手もあります。つまりわざとこうした仮性作業をしたくなるように仕向けるのです。長時間にわたって熱中されないまでも、徘徊予防やとりあえずの欲求不満の解消に使えるかも知れません。

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A:故意にしているとは考えられません。認知症の人を介護している人たちはよく、「だまされているのではないか」「いたずらされているのではないか」と思ってしまいます。認知症という病気のための精神症状の一つだと思い接しましょう。
認知症の人は子供じみたことをよくします。ときには、途方にくれた様子で、困ったような表情を見せます。これはあくまで病気のためであり故意に人をいらだたせようとしているわけではありません。
奥さんの認知症が進むに連れて、あなたは奥さんの行動に益々苦しみ、怒理を持つようになるかもしれません。このような感情が出てきても罪悪感を持たないことです。地域の集まりで話し合ってみると、他の人たちも皆、同じ悩みを持って介護しています。自分の気持ちを沈めるために、場を外し深呼吸を5~6回繰り返すことで自分自身が落ち着くことが出来ます。落ち着いたら新たな気持で接して見ましょう。
仮性作業
(浅田隆医師)
これはアルツハイマー病の特に女性患者さんにみられがちな問題行動の1つです。男性に見られることはまずないようです。つまり自分では仕事をしているつもりだが、はためでは悪戯としか映らないような行為をいいます。タンスの引き出しを開けて、衣類を出したりしまったりしているうちに部屋中すっかり散らかしてしまうようなことが典型です。
こうした方は、おそらく仕事への意欲やみんなの役に立ちたいという気持ちを残しておられるのでしょう。はた迷惑で、困ったことなどとは思わずに、これを逆手にとってみる手もあります。つまりわざとこうした仮性作業をしたくなるように仕向けるのです。長時間にわたって熱中されないまでも、徘徊予防やとりあえずの欲求不満の解消に使えるかも知れません。

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2009年12月04日
小学生向け認知症サポーター養成講座開催

本日の午後、富士市立東小学校において小学生向け認知症サポーター養成講座を
開催しました。皆さん熱心にお話を聴いてくれました。朝日テレビやNHKテレビが
取材に見えました。本日両テレビで18:10過ぎ頃から放映の予定です。





お年寄りのイメージを各学年ごとに記入してもらいました




2009年12月03日
手作り紙芝居 サンタからの贈り物
今年もまたいつものようにクリスマスがやってきました。子供達は
サンタからの贈り物を楽しみにしていますが、今年はサンタも考えました。
子供達だけではなく、今まで一生懸命に働き、年をとってしまった
お年寄りの願いを何か1つ叶えてあげようと思ったのです。
そして呼びかけました。「お年寄りの皆さん今年のクリスマスに望むものはありますか?」
すると、一人のおじいさんが、「僕はどうしてもお母さんに逢いたいのです。」と、サンタに
お願いしました。サンタはクリスマスの日にお母さんに逢わせてくれるのでしょうか。

おじいさんは今一人では歩けません車椅子に乗って生活をしています。
何かするときは、必ず優しいお姉さんたちが手伝ってくれるのです。
おじいさんはいつも一人で大阪に行き、お母さんに会うことを望んでいます。
そんなおじいさんは逢うことが出来るのでしょうか。
大阪に帰れるようにと優しいお姉さんたち、
車椅子で動く練習を手伝ってくれました。
新幹線や列車の時刻も調べてくれました。
クリスマスの日の朝、おじいさんはとても元気です。一人で車椅子に乗り
動き出しました。優しいお姉さんたちが新幹線まで送ってくれました。
雲一つない空に富士山もくっきりと姿を見せています。美しい富士山と
優しいお姉さんたちに見送られ、おじいさんは大阪へ出発!
「いってらっしゃい!!」「行ってきます!!」
汽車が動き出しおじいさんはとても嬉しそうです。
「オオサカー、オオサカー」その声におじいさんは、飛び起きました。
おじいさんはいつの間にか眠ってしまったようでした。
(もう大阪だ。やっとお母さんに逢えるんだ。)
おじいさんは新幹線からホームに飛び降りたのです。
「身体が軽い。一人で歩ける。」嬉しくなり家まで走っていきました。

「お母さん!お母さん!お母さん!」おじいさんはいつもの様に
何度も何度もお母さんを呼んでいます。
奥のほうから「○○ちゃんお帰りなさい」
なんと優しく懐かしい声でしょう。そしてお母さんが出てきました。
おじいさんは、いいえ、もうおじいさんではなく子供の頃に戻ったおじいさんは、
お母さんにしっかり抱かれて、幸せそうでした。
いつものベッドへ横になり眠っているおじいさんは、とても嬉しそうな顔なのに
目から涙があふれたまま、眠っていました。サンタはおじいさんに
夢の中でお母さんに合わせてくれたのでした。
おしまい!
2009年12月03日
上手ににコミュニケーションしましょう
上手にコミュニケーションしましょう パート1
(長谷川和夫医師の知りたいことガイドブックより)
難しいのは接し方です。どのような受け答えをするのがよいのでしょうか。どうしても感情的になってしまうのを避けるために、まず接し方(コミュニケーションのとり方)を考えてみましょう。
これまで自分を育ててくれた父母、あるいは頼りにしていた年長者(義理の親や配偶者)が認知症になり、介護が必要な状態になると、、自分達が介護し、逆に頼りにされるという役割を担うことになります。つまり、立場に逆転が起こるということになります。それは当惑感や迷惑感を引き起こします。
また、本人の症状も日によって異なったり、体調によって変動したりします。昨日はうまくコミュニケーションが取れたのに、同じような言い方が今日はまったくだめだという状態に悩むこともあるでしょう。
なお、中には間違った行動が見られるのに行動能力はとてもしっかりしている人がいます。そのような場合、ちょっと言葉を交わしたぐらいでは、著しい障害はないように見えることもあります。
さて、具体的に、認知症の人とのコミュニケーションにおいて、注意しておく点をあげて見ます。
1. 近くでゆっくり話す
お年寄りと会話をする場合は、少なくとも1メートル以内に近寄って話しかけるようにします。テーブルやベッドなどで隔てて話したり、お年寄りが他のことに心を奪われているときに話しかけたりしても効果的ではありません。認知症の程度や理解力、視覚、聴覚、、言語など、お年寄りのコミュニケーション能力(障害)を正しく評価して、最も効果的に話しかえるようにします。
注意したいのは後ろから呼びかけることです。振り向いてバランスを崩し、転倒する危険性があるからです。また、会話だけでなく、介護を行なう場面でも介護者がお年寄りのペースに合わせていくことが大切です。
認知症の人は、口頭で話してもすぐ忘れてしまいます。そんなときには、紙に書いて情報を伝えるのもよい方法です。水道の蛇口の閉め忘れに対して、「使った後は閉めてください」と書いても効果はなかったのに、「節水」と書いて蛇口にぶら下げたところ、うまくいったという例があります。くどくどとした説明文より簡潔な表現が分かりやすかったのでしょう。

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(長谷川和夫医師の知りたいことガイドブックより)
難しいのは接し方です。どのような受け答えをするのがよいのでしょうか。どうしても感情的になってしまうのを避けるために、まず接し方(コミュニケーションのとり方)を考えてみましょう。
これまで自分を育ててくれた父母、あるいは頼りにしていた年長者(義理の親や配偶者)が認知症になり、介護が必要な状態になると、、自分達が介護し、逆に頼りにされるという役割を担うことになります。つまり、立場に逆転が起こるということになります。それは当惑感や迷惑感を引き起こします。
また、本人の症状も日によって異なったり、体調によって変動したりします。昨日はうまくコミュニケーションが取れたのに、同じような言い方が今日はまったくだめだという状態に悩むこともあるでしょう。
なお、中には間違った行動が見られるのに行動能力はとてもしっかりしている人がいます。そのような場合、ちょっと言葉を交わしたぐらいでは、著しい障害はないように見えることもあります。
さて、具体的に、認知症の人とのコミュニケーションにおいて、注意しておく点をあげて見ます。
1. 近くでゆっくり話す
お年寄りと会話をする場合は、少なくとも1メートル以内に近寄って話しかけるようにします。テーブルやベッドなどで隔てて話したり、お年寄りが他のことに心を奪われているときに話しかけたりしても効果的ではありません。認知症の程度や理解力、視覚、聴覚、、言語など、お年寄りのコミュニケーション能力(障害)を正しく評価して、最も効果的に話しかえるようにします。
注意したいのは後ろから呼びかけることです。振り向いてバランスを崩し、転倒する危険性があるからです。また、会話だけでなく、介護を行なう場面でも介護者がお年寄りのペースに合わせていくことが大切です。
認知症の人は、口頭で話してもすぐ忘れてしまいます。そんなときには、紙に書いて情報を伝えるのもよい方法です。水道の蛇口の閉め忘れに対して、「使った後は閉めてください」と書いても効果はなかったのに、「節水」と書いて蛇口にぶら下げたところ、うまくいったという例があります。くどくどとした説明文より簡潔な表現が分かりやすかったのでしょう。

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2009年12月02日
2009年12月02日
2009年12月02日
認知症介護 家族の接し方10か条 第10条事故の防止
家族の接し方10か条
第10条 事故の防止を
事故防ぐ細かな工夫 気配りを
老年者、一般に通じることですが、特にぼけた人はちょっとしたことで事故を起こしやすいことから、これに対する十分な留意が必要です。最も避けたいことは転倒です。転倒により、頭部外傷や大腿骨骨折などが起こりやすいものです。大腿骨骨折は臥床から寝たきりとなり、じょく創出現(寝だこ)、尿路感染、肺炎などを併発し寿命を縮めます。現在手術が行なわれますが、術後安静などに協力が得られにくいことから、予後を悪くします。
正常な老年者でも大腿骨骨折をきっかけに認知症の始まることが稀でありません。頭部外傷で出現しやすいのは、脳を包んでいる一番外側の硬膜と脳との間に出血する硬膜下出血です。
これが脳を圧迫して多様な症状を示しますが、症状の出現が事故後2ヶ月であることから、転倒との関係に気づかないことがあります。また、必ずしも、重篤な頭部外傷でなくとも出現することがあり注意が必要です。
硬膜下出血は現在CT(コンピューター断層撮影)かMRI(磁気共鳴画像化装置)で容易に診断がつきます。(慢性)硬膜下出血の症状は多様ですが、ぼけた人では、せん妄状態(意識障害があり、また場所、時、人などについての見当識が傷害されているため、不安や興奮の混じった状態)と歩行障害が認知症のない老年者の硬膜下出血に比べて多くみられます。
従って、これらの症状、、あるいは従来の症状が比較的急に変化した場合は、受診して検査を受ける必要があります。手術により血腫を除去すれば通常の老年者では治癒するのですが、ぼけた人の場合には術後の問題もあり、、必ずしも手術を行なわなくても、徐々に改善する例も少なくありません。
転倒などを防ぐためには低めのベッド、また、屋内の段差をなくする、少なくする(特に風呂場、便所など)、場所によっては手すりをつけること、廊下などは照明を十分にすること、その他敷物に気をつけることが大切です。徘徊癖のある場合には、住所、名前、電話番号などを書いた名札をつけておくことです。また、近くの交番に話しておくことも望ましいです。その他、ガスの元栓を止めておく、刃物やマッチを遠ざけておくなどは勿論です。

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第10条 事故の防止を
事故防ぐ細かな工夫 気配りを
老年者、一般に通じることですが、特にぼけた人はちょっとしたことで事故を起こしやすいことから、これに対する十分な留意が必要です。最も避けたいことは転倒です。転倒により、頭部外傷や大腿骨骨折などが起こりやすいものです。大腿骨骨折は臥床から寝たきりとなり、じょく創出現(寝だこ)、尿路感染、肺炎などを併発し寿命を縮めます。現在手術が行なわれますが、術後安静などに協力が得られにくいことから、予後を悪くします。
正常な老年者でも大腿骨骨折をきっかけに認知症の始まることが稀でありません。頭部外傷で出現しやすいのは、脳を包んでいる一番外側の硬膜と脳との間に出血する硬膜下出血です。
これが脳を圧迫して多様な症状を示しますが、症状の出現が事故後2ヶ月であることから、転倒との関係に気づかないことがあります。また、必ずしも、重篤な頭部外傷でなくとも出現することがあり注意が必要です。
硬膜下出血は現在CT(コンピューター断層撮影)かMRI(磁気共鳴画像化装置)で容易に診断がつきます。(慢性)硬膜下出血の症状は多様ですが、ぼけた人では、せん妄状態(意識障害があり、また場所、時、人などについての見当識が傷害されているため、不安や興奮の混じった状態)と歩行障害が認知症のない老年者の硬膜下出血に比べて多くみられます。
従って、これらの症状、、あるいは従来の症状が比較的急に変化した場合は、受診して検査を受ける必要があります。手術により血腫を除去すれば通常の老年者では治癒するのですが、ぼけた人の場合には術後の問題もあり、、必ずしも手術を行なわなくても、徐々に改善する例も少なくありません。
転倒などを防ぐためには低めのベッド、また、屋内の段差をなくする、少なくする(特に風呂場、便所など)、場所によっては手すりをつけること、廊下などは照明を十分にすること、その他敷物に気をつけることが大切です。徘徊癖のある場合には、住所、名前、電話番号などを書いた名札をつけておくことです。また、近くの交番に話しておくことも望ましいです。その他、ガスの元栓を止めておく、刃物やマッチを遠ざけておくなどは勿論です。

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